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2018年7月16日

10008:急性発症複視とは

無題急性発症複視

清澤のコメント:複視診療に対するガイドラインを探しましたが国内海外ともにそれは見つかりませんでした。代わりにという訳ではありませんが、下記の報告がありましたので引用採録しておきましょう。

 

Una O’Colmain, Claire GilmourCaroline J. MacEwen 201327 Ninewells病院, Dundee,イギリスActa Ophthalmologica 2014,(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/aos.12062)

抄録:

目的:眼科を受診した急性発作複視を有する全ての患者の臨床的特徴を調査すること。

 

方法: 2年間にわたって眼科外来に急性発症(4週間未満)の複視を呈して受診したすべての患者の記録を回顧した。臨床的特徴、根底にある病因、過去の病歴、調査および転帰に関するデータを抽出した。

無題1 

結果:149人の患者のうち、53.7%は独立した第3、第4または第6神経麻痺を有した。機械的原因を持つもの10.7%、高次コントロールの機能障害が10.1%、既存の斜位の代償不全8.1%、特発性6.7%、単眼複視の原因がわかったもの5.4%、そしてその他の診断が5.3%であった。

神経放射線検査では、5%未満の患者が深刻な疾病を有していたことが明らかになった。

80.5%は臨床的な情報と評価のみに基づく評価において明らかにできる診断と根底にある原因を有していた。

結論:急性発症複視は、眼科医が管理するには珍しくかつ困難な症状である。本報告の結果は、病因が臨床評価に基づく最初の受信時において通常は同定可能であり、わずかな割合のものが放射線検査を緊急に必要とし、さらに少数の症例が重篤な緊急病変を有する可能性があるだけで有ることを実証した。

Categorised in: 視力低下