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2016年4月6日

7626:PC眼鏡は有効か?という質問に対して。

86cf8d85655d47b4e0eb95d4b65e874a 昨日の特許庁新任職員研修での講義の後の「PC眼鏡は有効か?」という聴講者からの質問に対して、わたくしなりの理解も浅いと感じましたから、多少ネットの記事を参照してみました。

 そもそも、PS眼鏡あるいはブルーライトカットメガネが注目されたのは、ブルーライトの害に着目して、従来近視や乱視とか、老視のために眼鏡を必要としていたわけではないというような人に、眼鏡を買わせることに成功したからであったようです。

 この眼鏡を薦める人は、①目の疲れの減少と②睡眠障害(体内時計の変調)を減らすという事をその効用として考えていたようです。少し前になりますが、日経トレンディ―に関連する記事がありました。

記事の引用(http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130208/1047383/)から

 『「目が悪くない人もメガネをかける」という、パソコン用メガネ市場が2012年、突如として出現した。「パソコンやスマートフォンのLEDが発するブルーライトから目を守る」。こんな触れ込みとともに発売されたのが、目に影響があるとされる青色光を最大50%カットする、ジェイアイエヌの「JINS PC」だ。

 液晶画面のバックライトに使われるLEDが発する青色光(ブルーライト)が、目の疲れなどの影響を及ぼすとして、「目に対する効果のエビデンスを蓄積してから発売した」(マーケティング室の矢村功マネジャー)。こうした戦略も相まって、2012年11月末時点で累計100万本の大台に乗せた。

 JINS PCは2種類あり、それぞれ異なる方法でブルーライトをカットしている。一つは「ハイコントラストレンズ」で、透明なプラスチックに黄色の色素を練り込み、青色光を吸収するタイプ。当然、やや黄色味がかったレンズになる。もう一つが「クリアレンズ」で、見た目には透明だが、青色光を反射するコーティングを施してある。ジェイアイエヌによると、前者のほうが青色光のカット率は高いという。

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JINS PC ハイコントラストレンズ。やや黄色みがかった見た目で、ブルーライトのカット率は約50%

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JINS PC クリアレンズ。見た目には透明だが、青色光を反射する表面のコーティングで、ブルーライトのカット率は約35%』

清澤のコメント:前者ですと、眼瞼痙攣で羞明を強く訴える人や網膜色素変性のある人などにしばしばお薦めして来た、いわゆる遮光レンズに近い色合いで、それよりは色調の薄いものであるように思われます。なお、JINSのホームページを見ますと、同社の製品は最近ラインアップを変えた様に書いていました。

なお、従来ですと、眼鏡は屈折矯正の道具としてとらえられてきていましたから、我々眼科医は、ブルーライトへの被ばくを減らすためにブルーライトカットの眼鏡を作らせよとは教わっては来てはいないと思います。そこで、ブルーライトカットの眼鏡を作ってもらうから処方箋を書いて欲しいといわれると、まごついてしまう訳です。

今後、眼科医としては、どのような眼鏡レンズを推薦してゆくべきかは、今一度立ち止まって考えるべき時期であるかもしれません。

Categorised in: 視力低下