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2021年5月9日

12846:成人期における近視の管理(シンポジウム17):聴講印象記

日本眼科学会のオンデマンド聴講も終了が近づいてきました。今日は成人期における近視の管理を聴講しました座長は生野先生と、根岸両先生で:近視の合併症等を論じたシンポジウムでした。

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第1席: 宮本裕子:若年層の近視管理、①10%が強度近視、2050年では20-39歳に近視が多い。成人期若年層のコンタクトレンズでの注意点。後天性の近視は25歳で止まるとされたが、最近は30%程度が進む。年あたり、23歳以降で進行は緩やか。近視が進行する人もいる。正しい使い方をせず、近視も進行した例がある。②調節力:調節機能解析はFKマップで調べられ、調節緊張が評価できる。③リモートワーク:スマートフォンやタブレット使用者も多い。(眼精疲労でテクノストレス眼症)低加入度ソフトコンタクトレンズも有効だ。小児向けにはオルソケラトロジー(未成年が75%)と多焦点ソフトコンタクトレンズ(近視進行抑制の論文は多数ある)がある。④受診しないことによる害。

第2席:中村友昭:若年者に対する屈折矯正手術 大きくレーザーと有水晶体眼内レンズがある。適応基準について。年齢:エキシマは18歳以上。有水晶体眼内レンズは老視年齢には慎重に。20歳代が多い。度数はエキシマ+3から-6ジオプターまで。IOL.-3から。30年の歴史を持つ。H群(強度近視)とL群(-6以下)を分けた。高度近視は中等度なら結果が安定するが強度近視は進行する。IOLについて、僅かに近視化するが多くは良い。眼圧、内皮もよい。3.5%での白内障がリスクファクター。COLLAMERがその素材。摘出したIOLの分析:濁りや着色もなく付着物もなかった。(演者のAJO論文紹介)

第3席:根岸一乃:強度近視眼における白内障手術;50-60歳で眼軸長が長い人が増える。10%くらい①眼軸長:SSOCT(アルゴス;部分で分ける)と.IOLマスター(均一と仮定)などがある。プレディクソンの誤差はアルゴスの方がよい。②眼内レンズ計算の正確さを見た。5種の計算でバレットユニバーサル2が最善だった。③強度近視に適したケインフォーミュラの紹介。④目標屈折度数は、患者希望優先で決めた。術前の諸要素の影響はコンタクトレンズ使用の有無だった。そのほかに:強度近視でのヤグの必要率は25%程度。ドーム型黄斑(中心窩状態がよいから)は視力が出る。トーリックの回線は術後早期に起きるから注意。

第4堰:浦本賢吾:中高年層の病的近視における合併症とその管理:近視性黄斑症の国際分類:カテゴリー―0(なし)、カテゴリー1(豹紋状眼底)、:カテゴリー2(びまん性脈絡膜萎縮病変)(ここでブルッフ膜に穴が形成される。)、カテゴリー3(限局性脈絡膜萎縮病変)、カテゴリーカテゴリー4(黄斑部萎縮)を上げる。このほかにプラス病変としてラッカークラック病変、近視性脈絡膜新生血管、フックス斑を挙げる。Fang et al. Ophthalmology. 2018. 近視性新生血管が視力低下の最大要因(92%)。

後部ぶどう腫(カーティン、スペード分類から大野の分類へ進化)。3DMRIで画像化できる。広角OCTは精度が高い。視力の良いドームシイェプトマクラもある。近視性黄斑部新生血管が出血して委縮になるので視力を下げる。片眼にあれば35%はやがて反対にも起きる。近視性CNVの多くが脈絡膜ではなく強膜由来らしい。治療を要さない単純型黄斑部出血もある。近視性牽引黄斑症には4タイプあり、①網膜分離症’(MRS)、②MRS+内層分層黄斑円孔ILMH、③MRS+網膜剥離 ④MRS+IMLH+網膜剥離。治療は硝子体手術。近視性視神経症:治療法に確定したものなし。更に、コーヌスピット、リッジ、イントラコロイダルキャビテーション、フォーカルラミナクリブローザデフェクトなどもある。

第5席:三木篤也:中高年層の近視における緑内障管理:(準備中)

Categorised in: 近視、強度近視