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2020年2月5日

11485:子どもの近視の進行を防げ 早期発見も大事;記事紹介

清澤のコメント:東京医科歯科大学へ神経眼科外来を手伝いに行きましたら、常勤医師が2月2日の日経記事「子どもの近視の進行を防げ 早期発見も大事」を教えてくれました。帰宅後に早速ネットで調べました。詳しくは元記事をご覧ください。(https://r.nikkei.com/article/DGXMZO55102450R30C20A1TCC000?s=3)概要を2000字程度に抄出してみます。主要なキーワードは、オルソケラトロジー、アトロピン、スポットビジョンスクリーナーでしょう。下記の各記事も御参照ください。

――記事要約――

子どもの近視の進行を抑えようとする取り組みが本格化してきた。特定の目薬やコンタクトレンズを使った治療法などが海外で報告され、国内でも臨床試験などが進む。専門医は「早期発見や新技術により、対処できる可能性が広がっている」と指摘する。

東京医科歯科大学病院にある「先端近視センター」。ここで都内の小学生が、治療を受けている。「オルソケラトロジー治療を決断した」と父親は話す。

近視の多くは、遺伝や環境の影響で起こる。眼軸が伸びてピントが合わなくなるのが主な原因だ。10代前半くらいまでは眼軸が伸びて近視が進みやすい。オルソケラトロジーは、就寝中に専用コンタクトレンズを装着し、角膜の形を一時的に変えることで視力を回復させる治療法。国内外の研究で、8歳ぐらいから10代前半までの目の発達期に使用することで眼軸が伸びるのを抑え、近視の進行を抑える効果がある。――同センターでは、自由診療で実施している。

同センターは2019年に設置された。近視は若いうちは進行することが多く、視力が低下し、負担や不便を感じる。中高年以降になると緑内障や網膜剥離などの合併症を起こすリスクも上がる。近視の治療技術は進化している。早期発見などと合わせて進行を遅らせる手法を確立し、普及させたい。

国内では、治療用目薬(注:アトロピン)の臨床試験も進む。シンガポールや香港では子どもの近視の進行を抑制する効果が認められているが、進行抑制メカニズムは不詳で、効果にばらつきがある。大野センター長は「いろいろな治療手段を使えるようにすることで、国内で多くの子どもに対応できるようにしたい」と話す。

基本的な取り組みの徹底が重要。子どもの視力障害の治療などを専門とする平和眼科富田香院長は「子どもでは早期発見が大切という認識を持つとよい」と話す。――最近では近視や遠視、乱視、斜視を判定できるスクリーニング機器(注;スポットビジョンスクリーナー)も出てきた。富田院長は「定期的に通える近くの眼科で年に3回は診てもらう」ことを勧める。

2019年度学校保健統計調査によると、裸眼視力が0.3未満の小学生の割合は約9.4%で、高校生は約39%に達する。40年間で小学生は約3.5倍に増えた。50年には全世界の人口の半数が近視になるとの推計もある。台湾では、小学生に1日に2時間外で活動させたところ、視力の低い小学生の割合が減った。――日本近視学会大野京子理事長は「全国の学校で調査をする必要がある」と指摘する。 (スレヴィン大浜華)

Categorised in: 近視、強度近視