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2020年7月7日

12062:リウマチ因子(リウマトイドファクター)が陽性だったら

清澤のコメント:江東高齢者医療センター区民健康講座と江東微研月報とに「リウマトイド因子(RF)陽性とは」という記事が出ていました。眼科でもぶどう膜炎や状況膜炎などの時の採血に含められる項目ですが、最近これらのテーマが注目されていますので、少し調べてみました。

概要:リウマチ因子試験は、血液中のリウマチ因子の量を測定します。リウマチ因子は、体内の免疫システムによって生成されるタンパク質で、体内の健康な組織を攻撃することができる性質のものです。血液中の高レベルのリウマチ因子は、慢性関節リウマチやシェーグレン症候群などの自己免疫疾患に最も頻繁に関連しています。しかし、一部の健康な人にもリウマチ因子が検出される可能性があり、自己免疫疾患を持つ人々でも、時々正常なレベルのリウマチ因子を有することが有ります。

なぜそれが調べられるのか:リウマチ因子検査は、主に関節リウマチの診断を特定するのに役立つ血液検査のグループの1つです。これらに類する他のテストには、次のようなものがあります。

抗核抗体(ANA):自己の細胞中にある細胞核を構成する成分を抗原とする自己抗体の総称。

抗環状シトルリン化ペプチド(抗CCP)抗体:抗CCP抗体はシトルリン化蛋白の一つであるフィラグリンのシトルリン化部位を含むペプチドを環状構造とした抗原(CCP:cyclic citrullinated peptide)を用いて検出されるRA特異的な自己抗体。

C反応性タンパク質(CRP):環状の5量体タンパク質であり、体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに血中に現れる。急性期反応タンパクの一つ。肺炎球菌のC多糖体と結合するためこの名がある。CRPはマクロファージとT細胞からのIL-6の分泌により、肝臓と脂肪細胞から分泌される

赤血球沈積速度、赤沈(ESR):赤沈は赤血球の沈降する速度を見る検査で、フィブリノゲン、補体などの急性相反応物質や免疫グロブリンの増加を反映することから、慢性炎症、やや経過した急性炎症の活動性を把握できる

血液中のリウマチ因子の量は、その病気に最も適した治療アプローチを選択する助けとなるかもしれません.

期待できること:リウマチ因子検査のためには、僅かな血液サンプルを腕の静脈から採取します。通常、この処理には数分しかかかりません。血液サンプルは検査のため分析室に送られます。

結果:リウマチ因子試験の陽性結果は、血液中に高レベルのリウマチ因子が検出されたことを示しています。あなたの血液中のリウマチ因子の高いレベルは、自己免疫疾患、特に関節リウマチと密接に関連しています。しかし、他の多くの病気や状態でも、リウマチ因子レベルを上げることがあります。それには、先に述べたとおり、がん、慢性感染症、サルコイドーシスなどの炎症性肺疾患、混合結合組織疾患、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス等が含まれます。特に高齢な健康人の中には、リウマチ因子検査を受けて陽性の人もいますが、その理由は明らかではありません。そして、関節リウマチを持っている人の中にも、血液中のリウマチ因子のレベルが低い人がいます。(近日、この記事の続編として病名側から見た上昇する因子名をリストアップしてみたいと考えています。ご期待ください)

Categorised in: ぶどう膜炎