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2019年6月24日

10852:サルコイドーシスの病因としてのアクネ菌:記事紹介

京都府立医科大学 永田健児

清澤のコメント:日本の眼科6号が到着。原因不明の肉芽腫性ぶどう膜炎であったサルコイドーシスがアクネ菌によるものであるというのがこの号の「眼科医の手引き」の要旨です。キーになっている文献3(Sci Rep. 2017; 7: 15226.)は京都大学からで、此のページの著者永田先生がファーストオーサーですが、セカンドオーサーは医科歯科大学病理教授で私も顔見知りの江石先生でした。

――抄出――

サルコイドーシスは組織学的に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を特徴と知る多臓器疾患で、肺、リンパ節、皮膚、眼に病変が多い。発症に関与する感染については欧米でマイコバクテリウム属、本邦ではプロピオ二バクテリウム属(特にアクネ菌)の関与が考えられた。

アクネ菌病因論:①病変からアクネ菌が分離培養された。②PCRでアクネ菌DNAが検出される比率が高い。③アクネ菌へのPAB抗体で免疫組織学的に菌の濃度もみられる:未成熟肉芽腫に多い、

サルコイドーシスぶどう膜炎におけるアクネ菌:硝子体液からPCRでプロピオ二バクテリウム検出。網膜内にPAB抗体を82%で検出した。サルコイドーシスぶどう膜炎では血行性に網膜に来たアクネ菌が病因抗原として肉芽腫形成。

アクネ菌を考慮した治療:従来はステロイド。抗菌薬の組み合わせやステロイド併用は十分に検討されていない。

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(a、b)PAB抗体によって検出された多くの円形体が網膜の肉芽腫において観察された(矢印によって示される)。 これらは大小2つの形式に大別されました。 大きな回転楕円体はまばらに分布していた。

Categorised in: ぶどう膜炎