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2019年5月31日

10762:感染性強膜炎とは:Infectios Scleritis

フィラデルフィアのウイリズ眼科病院の朝のレジデントカンファランスのライブ放送は日本時間では金曜夜8-9時です。今日の2例目はこの感染性強膜炎でした。症例を提示し2報程度の論文のサマリーを付けて、疾患の概念を復習していました。Willis eye hospitalのHPからも随時見られます。

Willis Eye Hospital Chief’s round: 2019.05.31

症例:87歳女性、左の眼球突出、眼脂、角膜の浮腫と混濁で救急外来受診。

Bスキャンでは眼球内も混濁。炎症を考えた。

病歴:

所見:角膜は上皮欠損なし。20mgプレドニン投与中、

殆ど眼球運動ができず、炎症としての検索をした。

CTスキャン:左眼球突出と眼球上外側の石灰化。

10日ほど後のMRIではDuraもエンハンスされた。

経過:ステロイドと抗生剤の点滴で炎症が減り、眼球が動くようになった。強膜の菲薄化や肥厚もあり、眼球摘出した。

摘出眼病理では脈絡膜出血が強く、角膜は細胞浸潤が少しある。Necrotizing scleritisの状態であった。断面に壊死した強膜が見え硝子体膿瘍もあった。

文献:

  • Infectoius Scleritis: (Epidemiology and visual outcomes in patients with infectious scleritis.Hodson KLほか、Cornea. 2013;32:466-72.)前の手術歴などで起きる。56例のまとめ。87%がバクテリア性、50%が失明、25%が眼球摘出を要した。
  • Interventions and Outcomes in Patients with Infectious Pseudomonas scleritis: A 10-Year Perspective Sumayya Ahmad, Published online: 17 Oct 2017   Pseudomonous強膜炎患者の刺激因子、治療法、および転帰を分析した後ろ向き研究 24人。58%が0.1以上の視力を残した。 経口ステロイドはこの病気の治療に有害ではない。

Categorised in: ぶどう膜炎