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2019年12月2日

11342:鼻側視神経乳頭低形成の1例 日本視能矯正学会演題①です

清澤のコメント:先天性SSOHは比較的多いが、耳側視野沈下は類似変化が強度近視でみられるとされる。本症例は両眼性鼻側低形成で、マリオット盲点からまっすぐ耳側に抜けており、比較的稀と考えた。当院でも数例を経験しているが、NSOHとでも呼ぶようになるのだろうか?

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P-59鼻側視神経乳頭低形成の1例

〇森 敦子1、井手 奏絵1、小町 祐子1、田添 千智1、平井 幸子1、石川 弘1、

清澤 源弘1.2  1清澤眼科医院、2東京医科歯科大学

【目的】鼻側視神経乳頭低形成の1例を経験したので報告する。

【症例】15歳男性。X年10月初め頃、羞明を主訴に近医を受診。視力・神経反応良好であったものの両視神経乳頭耳側の浮腫様所見がみられたため視野検査を施行。両耳側1/4盲様の視野が認められた。脳疾患を疑いMRIが施行されたが、頭蓋内に占拠性病変や血管病変は認められなかった。再度視野検査を施行するも同じ変化がみられたため、精査希望にて当院紹介受診となった。

【初診時所見】視力:右01(12× -300D)左00風12× 325D=cy卜05D Ax165° )。眼圧:右16mmHg、左15mmHg。前眼部:異常無し、RAPD(一)。眼底:両側の視神経乳頭鼻側にhalo、耳側にコーヌスがみられるが、血管の偏位無し。視野検査:両)耳側マリオット盲点に連続する扇状の視野欠損を認めるも自覚症状無し。

【経過】当院受診後、近医にてMRI施行。正常頭部MRIであった。その後の視野検査でも変化は認められず、両耳側の視野欠損は両鼻側視神経乳頭の低形成によるものと考えられた。

【考察・結論】上方の視神経乳頭低形成(SSOH)は比較的多い。耳側視野の沈下については類似の変化が強度近視でみられるという報告もある。本症例は両眼性鼻側の低形成で、屈折も軽~中等度近視の範囲であった。鼻側の低形成は比較的稀で報告もあまり見られない。診断には、乳頭所見と特徴ある視野異常、及び経過観察で変化がないことが決め手となる。

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