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2019年12月2日

11340:整形手術でひどい結果に…北朝鮮で「見せしめ」裁判;記事紹介

高英起  | デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト

眼科医清澤のコメント;なんだかよくわからない記事ですが、闇で手術(私的な医療行為)をしたことが問題ではなく、医療過誤が問題になったような記事の書きぶりです。日本なら民事では損害賠償裁判事件にはなっても、刑事事件になることは比較的少ないと思われます。

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12/1(日) 8:32

国際社会の制裁で深刻な外貨不足に陥っている北朝鮮。燃料がないために電力はまともに供給されず、肥料不足などの影響で農業は凶作となっている。

そんな中でも、より美しくなりたいという女性からの需要と、なんとか収入を確保したという医師の供給がマッチして、整形手術が流行している。そして、医療事故が多発したことを受けて当局は医師の処罰に乗り出したが、それを見守る国民の目は冷たい。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、清津(チョンジン)市内の7つある区域(日本の区に相当)で、順次公開裁判が行われている。10月中旬には、市内中心部の浦港(ポハン)区域と水南(スナム)区域で行われた。

朝鮮労働党咸鏡北道委員会が主管した今回の公開裁判でやり玉に挙げられたのは、違法な整形手術を行い、患者に深刻な副作用をもたらしたことで摘発された医師たちだ。

いずれも、道内の建設現場など、国が進めるメガプロジェクトでの強制労働の刑が言い渡された。

寒さと食糧不足の中で安全装備も付けずに強制労働させられるということは、とてつもなく厳しい刑罰と言えよう。

別の情報筋も、市内の新岩(シナム)区域でも同様の裁判が行われ、医大を出たばかりの20代女性が裁判にかけられたと伝えた。整形手術の副作用に苦しんでいた女性に再手術を施したものの、取り返しがつかないほど顔をむちゃくちゃにしてしまったというのが彼女の容疑だ。

腕が良いと言われているのは平壌の医師で、地方の幹部の家族や富裕層の女性は、わざわざ平壌まで出かけて整形手術をする。しかし、そこまで費用をねん出できない人は、地方でリスクの高い手術を受けることになる。これも、北朝鮮社会で進行する貧富の格差拡大を反映した現象と言えよう。

いずれにせよ、北朝鮮がこれらの被告を公開裁判にかけるのは、再発抑止のための「見せしめ」が必要になるほど被害が続出しているのかもしれない。

ちなみに、この裁判について地元民の評価はあまりよくないようだ。

公開裁判を見ていた人の一部から「最近は整形手術をしていない人を探すのが難しいほど誰でもやっているのに、手術を行ったという理由で医師を公開裁判にする理由がわからない」との声が上がった一方で、「平壌と地方の医科大学病院の医師が、違法に鼻を高くする手術や顎を削る手術をして事故が非常に多いのに、個人の医師だけを処罰するのか」と反発する声も聴かれたという。

さすがに「整形をしていない人はあまりいない」というのは言い過ぎだろうが、整形手術が流行していることは確かだ。

「最近はわが国(北朝鮮)でも、誰でもその気にさえなれば二重まぶた、眉毛、唇、シワ取りの手術をするほど整形手術が一般化している」(情報筋)

費用は部位によって様々だが、100ドル(約1万1000円)も払えば大抵の手術はできるようだ。

国営病院での整形手術は違法とされているが、平壌皮膚性病院、平壌赤十字病院、平壌産院では多額の手術費を受け取り、鼻筋、顎削りはもちろん、ゆるんだ膣を小さくする膣縮小手術まで行うという。

平壌産院と言えば、無償医療制度を宣伝するプロパガンダによく登場する病院だが、今年6月に、呼吸困難を訴えてやって来た妊婦を、ワイロを払わなかったという理由で放置し、死に至らしめた事故を起こした病院だ。

また、前述した被害者は国営病院で受けた整形手術のせいで副作用に苦しんでいたことから、国の責任を個人に押し付けたと非難する声が上がっているという。それも、衛生状態が悪い上に、安い薬を使ったことが原因だという。

こんな切実な願いを持った人を放置して、整形手術で金儲けするというのが、北朝鮮が誇る無償医療制度の現実だ

高英起デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト、北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長

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