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2019年10月30日

11243:親に嘘をつかれた子は親に嘘をつく大人に? 調査結果:記事紹介

清澤のコメント:元論文の抄録は次の通り;抄録:現在のデータが、「小児期に嘘をつくことによる育児は、成人期の負の発達転帰に関連している」という記事で報告されています(Setoh et al。、in press)。 データはオンライン調査を使用して収集されました。 このデータセットでは、シンガポールの若い成人から377人の回答があり、嘘をついて子育てをされた子供の頃の経験と、現在の両親に対する欺瞞的行動、および心理社会的適応について報告しています。 パス分析は、うそをつくことによって行われる子育てを、よりよく理解するために行われました。世に蔓延しているが、研究が不十分な子育ての実践についての報告です。とのこと、親が気軽に嘘をついて子供を威嚇するような子育てをすると嘘をつく子どもが育つという話っです。記事を短縮して採録します。

―――News week 記事の概要―――

2019年10月29日(火)18時30分 松丸さとみ 

<子どものときに親に嘘をつかれたことが多い人ほど、大人になって親に嘘をついたり、心理的な問題を抱えることが多い傾向にあることが明らかになった……>

子育てでのちょっとした嘘が子どもの心理に影響

親として、子どもに言うことを聞かせようとちょっとした嘘をつくこともあるだろう。逆に、自分が子どもの頃に親にこんな些細な嘘をつかれた経験もあるかもしれない。

シンガポールの大学での調査により、子どものときに親に嘘をつかれたことが多い人ほど、大人になって親に嘘をついたり、心理的な問題を抱えることが多い傾向にあることが明らかになった

結果は、児童心理学専門の医学誌「ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・チャイルド・サイコロジー」(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352340919308273)に掲載。

379人のアンケートと自己診断を分析 :シンガポールで18〜28歳の379人に、オンラインで2種類のアンケートに答えてもらった。①子どもの頃に親にどんな嘘をつかれたかを聞くもので、食事、ある場所から去ること、行動の良し悪し、お金の4カテゴリー、16パターンの嘘。②大人になった今の自分は親にどのくらい嘘をついているか(12パターン)。③さらに、外在化された問題(攻撃性、規則破り、過干渉など)と内在化された問題(心配やうつ、引きこもりなど)について自己診断してもらった。

回答を分析したところ、子どもの頃に嘘をつかれたことが多い人ほど、大人になって自分も親に嘘をついていると回答した。また、攻撃的になったり、規則を破ったり、過干渉な行動を取ったりするなど、社会的に好ましくない問題を発達させてしまうリスクが高くなることも分かった。

矛盾したメッセージで子どもの信頼を損ねる

ペイペイ・セトー准教授は、子どもに何かをさせたい時に、嘘をつく方が簡単だと思えるかもしれないが、親が子どもに「正直でいることが一番」と教えているにもかかわらず、自分が嘘をついて正直でないところを見せてしまうと、子どもに矛盾したメッセージを発することになると指摘。子どもの信頼する心を損ない、正直さを欠いてしまう可能性があると説明している。

親がつく嘘の種類の影響:子どもに言うことを聞かせるためにつく嘘と比べ、親の権力を行使するための嘘の方が、子どもの心理的な問題を引き起こす可能性が高い。子どもに対し親が権力を使おうと嘘をつくことで、子どもは自主性を持ちにくくなり、究極的に、情緒面での健康が損なわれる。

セトー准教授は、子育てで嘘をつくと、子どもが大きくなったときにネガティブな影響が出ることが今回の調査から示唆され、嘘をつく以外の方法を考えるよう促している。

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