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2019年10月23日

11213:部品や素材にも、日本の得意分野に迫る「チャイノベーション」の脅威

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清澤のコメント;すっかり朝晩が寒くなり、自販機にホットドリンクが入りました。

優れた成果の見本として示されているのは、イクスプレスという緑内障MIGS(minimal invasive glaucoma surgery)用インプラントに似たものですね。

 --記事抄出---

広岡 延隆 上海支局長2019年10月23日

 「競合他社との比較はできない。我々の3Dプリンターなら、これまで作れなかった部品が作れるのだから」

 中国深セン市の3Dプリンターメーカー、摩方材料科技(BMF)の賀暁寧CEO(最高経営責任者)は、こう豪語した。2016年5月に創業した中国の3Dプリンター企業と聞けば、粗削りだがスピード感が売りのスタートアップ企業を想像するかもしれない。だが、BMFの売りは「世界唯一」と宣言する、その精度にある。

賀暁寧氏は2016年に摩方材料を創業した

 同社の3Dプリンターは紫外線を照射して液体樹脂を固めていく「光造形型3Dプリンター」と呼ばれるタイプの製品だ。最高精度は2マイクロメートルで、複雑な超小型部品を製造できる。

 マイクロメートル単位で超精密加工を施す部品は、日本が長年培ってきたお家芸と言っていい。だが、切削加工や金型によるプレス加工では、内部を中空にしたり、マイクロメートル単位で網目状にしたりするのは難しかった。また、生産量がそれほど見込めない部品では金型を作るコストが高くつく。

 3Dプリンターの精度を高めれば、複雑な形状が要求される小型部品を量産できる。BMFは半導体製造装置に用いられるリソグラフィー技術を用いて紫外線の照射位置を細かく制御すると同時に、樹脂素材の最適配合を研究することで、高精度な造形を可能にしたという。

 可能性を示す活用事例の1つが、北京同仁病院と共同開発した緑内障用の治療器具だ。緑内障は眼圧が高まることによって引き起こされる病気だ。そのため、眼球内部の水を排出する直径50マイクロメートルのストローのような構造を持つ長さ2.64mmの治療器具を眼の中に留置する治療方法が選択肢の1つとなっている。だが従来の治療器具はチタンなど金属製で価格が高く、微妙な眼圧の変化に対応できないという欠点があった。

摩方材料科技の技術が使われている緑内障用の治療器具。同社の技術で安価な樹脂素材を利用できるようになった

比較:アルコン社のエクスプレス®

 同社の3Dプリンター技術を使うことで、安価な樹脂素材を利用できるようになった。また、中空部分にバネ状の部品を形成することで、眼圧変化にも対応できるようになったという。「多くの人に役立ててもらえる可能性がある」(賀CEO)。

 賀氏は中国の理系大学の最高峰である清華大学を卒業した後、米ペンシルベニア州立大学で電気工学の修士号と博士号を取得。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で3Dナノ生産技術を専門とする方絢莱教授らとともにBMFを創業した。(以下略)

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