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2019年10月22日

11208:日本人高齢者における魚の消費と認知症発症のリスク:論文紹介

清澤のコメント:私の古巣である宮城県をフィールドにした研究で、 『習慣的な魚の摂取が認知症の予防に有益であること』を論じた論文なので紹介させてください。

日本人高齢者における魚の消費と認知症発症のリスク:大崎コホート2006年研究。

英国栄養学雑誌 2019年9月3日; 1-29。DOI:10.1017 / S0007114519002265

抄録
魚は、認知機能低下を防ぐのに有益な多くの種類の栄養素を含んでいます。したがって、習慣的な魚の摂取は、認知症の発症リスクの低下に寄与する可能性があります。しかし、認知症に関連して魚の消費を調査した前向きコホート研究はほとんどなく、それらの調査結果は一貫していません。魚の消費と認知症のリスクの関係を調査するために、日本の宮城県大崎市に住む65歳以上の個人のベースライン調査で、食物頻度アンケートを使用して、魚やその他の食物の消費に関するデータを収集しました。 5.7年の追跡調査後、13,102人の参加者のうち認知症の発生率は1,118人(8.5%)でした。次に、多変量調整Coxモデルを使用して、ハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)を推定しました。魚の摂取量が最も少ない被験者(Q1)と比較して、多変量HRはQ2で0.90(95%CI 0.74、1.11)、Q3で0.85(95%CI 0.73、0.99)、Q4では0.84(95%CI 0.71、0.997)でした(p= 0.029)。このような関連性は、追跡調査の最初の2年間に認知症と診断された参加者およびベースラインで認知機能が低下した参加者を除外した後でも観察されました。結論として、障害のない健康な高齢者では、魚の消費量が多いことと認知症発症のリスクが低いことの間に関連性が観察されました。これらの発見は、習慣的な魚の摂取が認知症の予防に有益であることを示唆しています。

Fish consumption and risk of incident dementia in elderly Japanese: The Ohsaki Cohort 2006 Study.

Journal The British journal of nutrition. 2019 Sep 03;1-29. doi: 10.1017/S0007114519002265.
Author Nozomu Tsurumaki, Shu Zhang, Yasutake Tomata, Saho Abe, Yumi Sugawara, Sanae Matsuyama, Ichiro Tsuji

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