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2019年9月24日

11112:東京23区内に「大きな眼科」が少ない裏事情:記事紹介デスクトップ

車社会には”一軒家タイプ”が多い

PRESIDENT 2019年7月19日号 https://president.jp/articles/-/29354 山田 由佳

眼科医清澤のコメント:藤本雅彦氏のインタビュー記事。詳しくは上の元記事を見てください。ポイントは4つ。①中高年に顕著な疾患には緑内障、白内障、糖尿病網膜症、黄斑変性、結膜炎。②眼科で行われる保険外診療は多焦点眼内レンズ位で少なく、高価な私費診療の請求は稀。③保険診療は全国一律なので、都市部では負担の大きい手術室を持つ大規模眼科は作りにくい。逆に地方ではすべてを担う大規模施設が有る。④受診する眼科医の専門性を問おう。:

確かにこの記事は、都市部と地方の眼科開業医の差異を良く抑えている。藤本先生は大規模診療施設である。私は、都市型であり、自院でできることを少しでも増やそうとして来たが、今も白内障手術以上はずっと紹介である。都市部眼科の利点は網膜硝子体、眼形成、神経眼科、角膜、緑内障などの専門医にも診療参加してもらえること。また、適宜有力病院に紹介を出すことが容易な点である。

  ――記事の要点です――

高齢化によって増加した疾患は?

日本における視覚障害の原因疾患の1位は、緑内障。フジモト眼科理事長藤本雅彦氏は、「近年、緑内障が早期に見つかる傾向がある」と説明する。『40歳以上で20人に1人が緑内障』という啓蒙活動が進んだ結果。

一方、発展途上国における失明原因の1位は白内障。手術する医療体制がまだ整っていない。日本では、白内障手術の質が担保され、多くの病院やクリニックで日帰り手術が行える。

「2位の網膜色素変性症は治療法が確立されていない。糖尿病網膜症は、以前よりも重症患者が減っている。逆に黄斑変性は、高齢化とともに増えている印象」(藤本氏)中高年に顕著な疾患は、緑内障、白内障、糖尿病網膜症、黄斑変性に結膜炎を加えた5つ。()

眼科で法外な治療費を請求されない理由

歯科などでは「高額な治療費がかかった」という話を耳にすることがある。眼科で同じような話を聞かない。

「眼科はほぼ保険診療で行われるため、診察料金はどこの病院でも基本的には同じだから。自由診療は非常に限られる。

白内障の手術で使用する『単焦点眼内レンズ』は保険が適用されるが、『多焦点眼内レンズ』は自由診療。差益は大きい。だからといって無理やり勧める眼科医は少ない。視力矯正手術の一種であるレーシックも自由診療。しかし、角膜感染症問題が起きて以降、レーシックを受ける者は少なくなった。自由診療がほとんどない眼科医。そのため、儲けはコストをどれだけ抑えるかで変わる。都心部で経営する眼科医は、なるべくコストを下げたい。

東京23区内に「大きな眼科」が少ない裏事情

「保険点数は全国一律なので、固定費の高い都心部で経営する眼科医は、なるべくコストを下げたい。賃貸坪単価がとくに高い東京23区内で、大きな眼科が少ないのはこのため。都内で手術設備を作ったとしても、通常は外来患者の診察が中心となるため、医師が手術を行えるのはせいぜい週に1度。稼働率の低い設備投資は控え、診療スペースも必要最低限に抑えよう、ということになる」

眼科経営は地域ごとに特色があり、車社会の中部圏では駐車場付きの一軒家タイプの眼科が多く、交通網が発達している大阪では、駐車場付きの眼科はほとんどない。地方では、手術を依頼する大学病院や総合病院などの搬送先が遠方になるため、すべての設備を自前で揃えざるをえず、規模が大きくなることもある。

最後に、眼科の受診で気をつけるべきこと。

「眼科医は、角膜、白内障、糖尿病、緑内障など、それぞれの専門分野を持っている。まず、受診する医師の専門が何かを知ることは非常に大切。そして、医師が自分の疾患の専門でない場合は、その分野の専門医にきちんと紹介をしてもらえるかを確かめておくとよい」

藤本雅彦

フジモト眼科理事長兼院長 年間1000件以上の白内障手術を手掛ける。

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