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2019年9月15日

11082:オープンアクセスジャーナルを考える

最近新しい共著論文(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31487599)を書いてくれた後輩とお昼を食べました。話題はオープンアクセスジャーナルについて。「インパクトファクタ3,943は嬉しいが、お安くない投稿料の一部を共著者として払おうか?」と聞いた訳です。

オープンアクセスジャーナル(英: open access journal)は学術雑誌のうち、オンライン上で無料かつ制約無しで閲覧可能な状態に置かれているものを指します。オープンアクセスジャーナルは、それまでの読者から費用を回収する方式ではなく、著者が費用を負担する形式となっているものが多く、他にも掲載から一定期間経過するとオープンアクセスとなるものなども存在する。エルセビアなど大手出版社からもオープンアクセスジャーナルが出版されるようになるなど、着実にシェアを増やしてきています。しかし、研究者が費用を負担することへの否定的な見解や、査読に対し信頼性が低いといった批判もあるそうです。論文を掲載することによって収入を得るため、質の低い論文でも掲載する、あるいはデタラメな論文でも掲載する出版社も存在し、これが最近問題化しているプレデトリアルジャーナル(捕食・ハゲタカ雑誌)です(ウィキペディア:)。

今回の筆頭著者S君によると、最近は医学論文を投稿しようとするとオープンアクセスになっていたり、それを選択できる様にになっているものが多いのだという事です。彼は、オープンアクセスのほうがインパクトファクターが上がりやすいので、それを望む出版元が多いのではないか?と言います。論文の入手がしやすいので、自然と引用論文にも使いやすくなります。また別の分析では、投稿から出版までの時間が短いのも引用されやすい原因か?という説もあるようです。

「オープンアクセス」の“オープン度”にも雑誌による違いがあります。それをまとめた記事がありました。ご参考までに。

オープンアクセスの種類

1.完全にオープンなもの

近年創刊された新しいジャーナルには、雑誌の内容をその巻頭から巻末まで、すべてオンラインで閲覧できるようにしているものが少なくありません。PlosやBioMedCentralがこれに相当する。

2.投稿された研究論文のみオープンなもの

投稿された研究論文のみ閲覧でき、新しい出版物のレビューなどへのアクセスを制限するタイプ。

3.投稿された研究論文の一部のみオープンで、他の論文にはアクセスできないもの

関心のある論文がたまたまオープンアクセスになっていればいいのですが、、、。

また、「オープンアクセス・オプション」といって、投稿者が1000ドルから3000ドル程度の掲載料を払うことによって、自分の論文をオープンアクセスにすることができるジャーナルもあります。このように特定の論文だけがオープンアクセス化されているジャーナルを「ハイブリッド・オープンアクセス・ジャーナル」と呼ぶこともある。最近の傾向としては、社会的に関心が高い論文は、掲載誌がオープンアクセス・ジャーナルでなくても、オープンアクセス化されることが多いようです。

◎発行当初は投稿された研究論文の一部のみオープンで、後日、すべての論文にアクセスできるようになるものもある。1年から数年以上経った古い号が公開対象となる場合が多い。

◎雑誌自体はオープンアクセスではないが、雑誌に掲載された論文を著者が何らかの形でオープンアクセスにすることを許可しているもの。そのジャーナル自体はオープンではないものの、研究者本人が採用された自分の論文を、他のオープン・アクセス・ウェブサイトに掲載することを許可するケースがみられる。

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