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2019年8月30日

11033:胃薬の誤投薬で狼男症候群??

清澤のコメント:スペインで育毛作用のある薬の原末を製薬会社が胃薬と間違って混入包装して、これを摂取したために16人の小児に多毛を生じたという記事が流布しています。ついでにこの狼男症候群を調べてみました。

◎全身に著しく濃い体毛が生える「狼男症候群」。スペインのコスタ・デル・ソルで、16人の乳児にこの疾患に似た症状が現れたと英Daily Mail紙が報じている。

16人はいずれも胃酸の逆流や消化不良の治療に使われるオメプラゾールを服用したことがわかっており、このオメプラゾールに発毛効果のある成分として知られるミノキシジルが混入していたという。ミノキシジル(Minoxidil)は血管拡張薬として開発された成分で、後に発毛効果があるとされ発毛剤に転用され、日本以外ではRogaine(ロゲイン)の商品名で売られている。

  スペインの医薬品・医療品庁は、オメプラゾールの製造元である製薬会社Farma-Quimica Surの製品の販売を差し止めた。同社はインドの卸業者と取引しており、汚染源はこのインドの業者だという。現在、Farma-Quimica Surはライセンスを停止され、医薬品の製造、輸入、販売ができない状態だ。被害に遭った赤ちゃんがオメプラゾールの服用を中止すると、症状は落ち着いたという。

  当局は問題のロットを全て回収し、販売済みのものも追跡を完了しているが、同じ薬を子どもに与えていた場合は念のため医療機関を受診するよう警告している。

◎「狼男症候群」はByars-Jurkiewicz syndromeとも呼ばれていて、日本での正式名称は「多毛症」。英語ではバイアーズ・ユルキェビッチ・シンドローム(Byars-Jurkiewicz Syndrome)と呼ばれる病気のことである。英語表記では、おおかみ男(英語でWereWolf)と症候群(Syndrome)の頭文字を取って、「WWS」=「おおかみ男症候群」とも呼ばれる。世界でまだ50症例ほどしかない非常に珍しい病気で、ホルモンの異常分泌やDNA異常が原因と言われている。

(ダウンロード (1))2016年5月に、バングラデシュ人の少女の家族が、娘に普通の生活を送らせたいとして外科手術の資金を集めようと支援を呼びかけ、この病気に注目が集まった。

との記載2016-5-17にある。

◎ Byars-Jurkiewicz syndrome これは先天性のはっきりとした疾患であり、今回のように薬剤で起きたものとは別疾患です。

・同義語: なし

・遺伝: 散発的

・合併症:皮膚顔面と生殖器の障害。 先天性の歯肉肥大、多毛症、大規模な思春期以後の両側の拡大した乳房

・グループ、サブグループ、兆候:

①     皮膚疾患:lanugo、外観変化、多毛症

②     性器障害;乳房、変化(乳房の巨大な肥大)

③     口腔顔面異常:口腔粘膜変化、(歯肉過形成、歯肉肥大、広範な歯茎)

④     その他;遺伝(遺伝形式は、散発的)

・スーパーグループとしては皮膚性器障害に入れる

・鑑別診断:巨大乳房

出典:Plast.Reconstr.Surg.27,608,1961(これ以外に原著と呼べる記載は見当たりません)

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