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2019年8月28日

11028:遺伝子医学療法とゲノム手術の革命:論文紹介

日本の眼科8号①043-1044ページに世古裕子先生が上記の論文を紹介しています。まずは、その現論文のアブストラクト(要旨)の邦訳を採録します。故あって、調査して居ましたところですので、レーバー先天盲2型と10型に関するやや詳しい記載も採録します。(これらはごくごくまれな疾患です。清澤が診断できるわけではありません。)

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1ジョナスチルドレンズビジョンケアおよびバーナード&シャーリーブラウン緑内障研究所、コロンビア大学、ニューヨーク、ニューヨーク、10032、米国。 davidjiangya@gmail.com。

アブストラクト

最近、遺伝性疾患の遺伝子治療とゲノム外科治療の両方の開発に革命がありました。 目は免疫特権があり解剖学的に理想的な標的であるため、この進歩の多くは遺伝性網膜ジストロフィーに集中しています。 多くの臨床試験で安全かつ有効であることがすでに実証されている遺伝子治療は、デュアルおよびトリプルアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターなどの新しいウイルスベクターの開発から恩恵を受けています。 遺伝子編集の分野に革命をもたらしたCRISPR / Cas9は、より正確な「高忠実度」で触媒的に死んだ変異体に適応しています。 CjCas9やCas12aなどの新しいCRISPRエンドヌクレアーゼも、現場で興奮を生み出しています。 幹細胞療法は有望な代替手段として浮上しており、ヒト胚由来幹細胞と人工多能性幹細胞をin vitroで正確に編集し、体内に再導入できるようになりました。 この記事は、網膜疾患の遺伝子治療とゲノム手術の最近の進歩に焦点を当て、精密医療食品医薬品局(FDA)の治療試験に関する最新情報を提供します。

キーワード:

CRISPR / Cas9; Cas12a; 臨床試験; デュアルAAV; 遺伝子編集; 遺伝子治療; 遺伝性網膜ジストロフィー; 網膜; トリプルAAV

追記:世古先生の開設によると

論文の後半では、疾患ごとに臨床試験が紹介されている。

  • ①Leber先天盲2型(Leber’scongenital amaurosis(LCA)2)では、RPE65遺伝子を搭載したAAV2ベクターが片眼に投与され誌機能の改善が報告された。(文献3-5)(遺伝子増強療法の1例。Phase Ⅰ/Ⅱ臨床試験)。このベクターはPhaseⅢ臨床試験を経て、2017年、遺伝病治療として初めてFood and Drug Administration (FDA)認可の遺伝子治療薬となった。
  • ②Leber先天盲10型(LCA10)では、トランスジェニックマウスの網膜で、Crisperシステム(EDIT-101)を用いたゲノム編集が成功した。一方で、2018年、LCA患者由来繊維芽細胞と網膜オルガノ井戸モデルにおいて、“QR-110”と命名されたオリゴヌクレオチドによってCEP290遺伝子におけるスプライス変異の修復が成功し、PhaseⅠ/Ⅱ臨床試験(以下、PhaseⅠ/Ⅱ)が行われた。、、:最近、黒内障について人に聞かれることがあり、レーベル先天盲の治療について調べて居たので丁度参考になった。

また、本文末尾の用語解説では 1、CRISPER/Cas9,  2,ウイルスベクター 3、オフターゲット効果 4、EDIT-101 の用語解説も出ています。

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