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2019年7月29日

10957:脳幹病変で生じる眼球運動異常:PPRF症候群、MLF症候群、ワン・アンド・ア・ハーフ症候群とは

脳幹にある動眼神経核や外転神経核の部分麻痺で見られる末梢神経麻痺に似た眼球運動麻痺の解説をします

  • PPRF症候群、脳幹性側方注視麻痺:脳幹にあって、側方への急速眼球運動の指示を出す部分が傍正中橋毛様体(PPRF:図の網掛け部分)です。そこに障害があれば、側方注視麻痺が発症します。
  • MLF症候群:上記のPPRFから出た神経の一部は外転神経核内にある核間ニューロンとシナプスを作ります。そしてその枝がもう少し上にある動眼神経核に向かいます。その神経線維の束をMLF(内側縦束)と呼ぶのです。ですからこのPPRFの反対側の目は内側に向かっては動けなくなります。なぜか、同時に働く反対眼は外向きに揺れを示します。というわけで、片眼の内転制限と反対眼の外向きの眼振がMLF症候群と呼ばれるのです。

(一般向けの説明を想定して、これ以上の詳しい解説を此処では略します。)

  • 、先に述べたPPRF症候群とMLF症候群が同時に起きたのがワン・アンド・ア・ハーフ症候群(one and a half 1個半の意味):例えば右側に病変とすれば、患側(右)の眼球は右にも左にも動かず、対側(左)の目は右に動きません。そして病巣と反対側の目は反対側への眼振を持ちます。

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