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2019年6月12日

10809:慢性硬膜下血腫とは:

清澤のコメント:本日の神経眼科勉強会に医科歯科大学から提示した演題は「慢性硬膜下血種に見られた鬱血乳頭」という物です。参加する前に慢性硬膜下血種をおさらいしておきましょう。一般に良性の疾患なのですが、1‐2%では死を招来することも有る疾患です。私たちの神経眼科学での師である藤野貞先生の亡くなった原因もこの疾患でした。

慢性硬膜下血腫(CSDH)は、最も一般的な神経外科的症状の1つです。外科医の中で、未だにCSDHにおける穿頭孔、ツイストドリル、開頭術などの役割などの治療戦略についての統一性の欠如があり、排水路、洗浄、およびステロイドの使用についても意見の相違があります。CSDHの年間発生率は、人口10万人当たり約1〜5.3です。高齢化人口の増加、血液透析、抗凝固薬、抗血小板療法などの内科的疾患のために発生率が増加しています。手術手技は単純ですが、再発は依然として治療の課題の1つです。下に引用するレビューは、PubmedおよびGoogleの過去21年間の検索(2012年5月まで)に基づいたものという事です。

Asian J Neurosurg. 2016; 11(4): 330–342. Chronic subdural hematoma Yad R. Yadav, Vijay Parihar, Hemant Namdev, and Jitin Bajaj

アブストラクト

慢性硬膜下血腫(CSDH)は、最も一般的な神経外科的症状の1つです。様々な治療戦略の観点から、外科医の間ではCSDHの治療に均一性が欠けています。 臨床症状は無症状から無意識までさまざまです。CSDHは通常、造影CT検査で診断されます。MRIスキャンは、両側性同型脳脊髄炎、多発性部位、血腫内膜、新鮮な出血、溶血、および嚢の大きさの診断においてより高感度です。造影CTまたはMRIは、関連する原発性または転移性の硬膜疾患を検出することができます。大多数のケースで明確な外傷歴が得られたが、凝固不良、頭蓋内低血圧、抗凝固薬および抗血小板薬の使用などに続発する場合があります。再発性出血、外膜からの浸出液の増加、および脳脊髄液捕捉がCSDHの拡大に関与しています。穿頭孔による排液は単純なCSDHのための選択の治療法です。最近の研究のほとんどは、再発率を減らすためにドレーンの使用を支持しています。開頭術およびツイストドリル開頭術もまた、管理においてある役割を果たす。硬膜生検は、特に再発と厚い外膜の例で施行する必要があります。非外科的管理は無症候性または手術リスクの高い患者のために残されています。ステロイドおよびアンジオテンシン変換酵素阻害剤もまた、管理においてある役割を果たす可能性があります。単一の管理戦略が、CSDHのすべてのケースに適しているわけではありません。この疾患の病理的性質の理解、個々の患者に対する理想的な治療戦略の合理的な選択、およびさまざまな外科的技術の利点と限界の特定は、予後の改善に役立ちます。

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