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2019年4月17日

10644:OCT異常でも緑内障でない可能性はあるのでしょうか? :前視野緑内障かも

緑内障でない可能性はあるのでしょうか? :前視野緑内障かも

眼科医清澤のコメント:ネットに掲載された質問です。良くある質問ですから引用してお答えしてみます。

Q:こんにちは。 相談させてください。28歳男性です。
7年ほど前に視神経乳頭陥凹拡大と健康診断で言われ、精密検査で眼科に行きました。
そこでOCT(3次元網膜画像解析装置)を行い、赤色が目立つ結果になりました。 視野検査と眼圧は異常なしです。
毎年定期健診で、OCT 、視野検査、眼圧の検査を行ってきましたが変化はないです。
質問なのですが、OCT が赤色の場合でも緑内障でない可能性はあるのでしょうか?
また長年変化がないのですが、緑内障でないと考えていいのでしょうか?
よろしくお願いします。

A:お答え:結論は正常ではなくて前視野緑内障(https://www.kiyosawa.or.jp/glaucoma/44602.html)でしょう。緑内障は、片側の眼球網膜上に100万個存在する網膜神経節細胞が脱落して、やがて視野欠損を示す病気。視野欠損が起きたときにはすでに神経節細胞とその神経線維の数は半分の50万本に減っていると報告されています。視力低下が起こるのはその極末期です。初期においては相当数の神経節細胞(それから出る神経線維も同様に)が減っても、眼底検査では、視神経乳頭陥凹しか検出できませんし、視野も正常です。やがて、神経線維層欠損が現れ(OCTで視神経周囲に赤いところが出る)、網膜中心部(黄斑部)の厚さも薄くなってきます。その視野異常が無い緑内障初期状態を眼科医は前視野緑内障と呼び、慎重な経過観察(6か月毎程度の再来など)を患者さんにお勧めします。眼科医によってはこの時点で、点眼を始めても良いとしています。いずれにしろ、眼科医としての私は、この質問は一般大衆に聞くべき質問ではなく、主治医に聞くべき質問で有るという他の回答者のお答えに賛同いたします。

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