お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2019年3月3日

10514:デジタル機器により生じる視機能の弊害:原直人教授記者懇談 の紹介

清澤のコメント:日本眼科医会の記者ブリーフィングで
国際医療福祉大学保健医療学部原直人教授のスライドから 話された内容の概要を採録します。今後、話題になりそうな話で、関連する単語の整理と理解に好適なスライドが提示されています。

◎デジタル機器により生じる視機能の弊害

この講話の内容は1. VDT症候群について。 2. デジタル機器による視覚機能への影響 ~現時点での問題点~ A) 調節; スマホ老眼 B) 輻湊; スマホ内斜視 そして3. デジタル機器の予防策

1、VDT(Visual Display Terminals) 症候群とは ICT社会における疲労の最⼤原因である ディスプレイ作業(画⾯注視)によりひき起こされる視覚系負担、筋骨格系負担、および精神的負担の総称。

〇実・視空間と3DおよびVR環境の虚像には相違がある

〇奥行き感を作る脳。視差と運きに選択的に応じて活動する接近ユーロンと離反ニューロンが右の頭頂連合野V5にある。

〇デジタルデバイスが生活への変化をもたらした。1、時間の作業。2. 常時接続。3. 強烈な視覚刺激。4. 輝度環境5. 近視(型化した携帯画/HMDによる) がある。

2. デジタル機器による視覚機能への影響

◎現時点での問題点には A) 調節; スマホ老眼 とB) 輻湊; スマホ内斜視がある。

〇調節機能に与える影響が紙書籍と電子書籍では違う。

〇調節反応(5回平均)の解析は、調節弛緩が不十分であること (ピントフリーズ現象)を示し、このピントフリーズ現象はスマホ老眼を来すだろう。高校生121名の半数が調節不全だった。

〇ゲーム機器使用による 若年者の疲労と近見反応に 与える影響を検討した。その結果90分間連続のゲーム機器操作で、疲労は増えるが、近見反応への影響は強くはなかった。ただし7名中3名が内斜化した。これはスマホ内斜のメカニズムにつながる結果かもしれない。

◎デジタル機器による視覚機能への影響には、現時点での問題点として A) 調節; スマホ老眼と B) 輻湊; スマホ内斜視がある。

〇Virtual Realityが眼位に与える影響は;Head Mounted Display(HMD)を⽤いた映画⻑時間視聴により、⼀過性に近視化、内斜化することがしめされている。

3. デジタル機器による不都合の予防策

デジタル機器の影響を防ぐためのデジタル機器使⽤の注意喚起が必要なのは:①3D映像なら両眼視機能の発達期として7歳まで続く。②VRでは右頭頂葉の優位性確⽴の12-13歳まで続くものとする。

〇両眼視の発達期には、3D映像の視聴に注意が必要

〇VDT作業における労働衛生管理では一日の作業時間、一連続作業時間、作業休止時間、小休止を管理する必要がある。

〇デジタル機器の影響を防ぐには

デジタル機器による視作業中は・・・ ① 適切な度数の眼鏡を使⽤する ② 画⾯を離してみる(3D映像︔3Hルール、デスクトップ PC ;50㎝、スマホ︔30㎝以上) ③ 休憩を取る(1時間で10分程度) ④ 遠⽅を⾒る(5-6m先) ⑤ 画⾯は低輝度で(紙⾯の明るさより低く)などがしめされる。

Categorised in: 未分類