お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2019年2月11日

10460:スウェプトソース三次元前眼部OCTを介して同定されたフィルタリングブレブ形態に対する白内障手術の影響:論文紹介

清澤のコメント:毎週送られてくる眼科のポピュラーな論文抄録から翻訳引用しました。「水晶体超音波乳化吸引術は、フィルタリングブレブの形態に悪影響を及ぼす可能性があり、それがIOPの増加につながる可能性がある。」 という予測される結果でした。

ーー抄録ーー

スウェプトソース三次元前眼部OCTを介して同定されたフィルタリングブレブ形態に対する白内障手術の影響:成田A他: Journal of Glaucoma (2019年2月)

目的:3D AS-OCTを用いた水晶体超音波乳化吸引術後の成功したフィルタリングブレブにおける断面形態学的変化を確認すること。

材料と方法:線維柱帯切除術後の濾過胞の形成に成功した29人の患者の30個の有水晶体眼球を、後ろ向きコホート研究に含めた。成功は、眼圧(IOP)≦15 mmHg、および緑内障治療または線維柱帯切除術後の追加の緑内障手術を伴わないIOPの> 20%減少として定義された。
対象は、線維柱帯切除術後に水晶体超音波乳化吸引術を受けたか否かによって2つの群、すなわち、フェイコ群と対照群に分類された。フィルタリングブレブは、AS-OCTを使用して検査され、最大ブレブ高さ、最大ブレブ壁厚、およびブレブ壁の低反射域の比率を含む定量的パラメータについて評価された。


結果:16眼球をフェイコ群に割り当て、14眼球を対照群に割り当てた。対照群の眼は、いずれの追跡時点においても、IOPまたは3D AS-OCTパラメータのいずれにおいても有意な差を示さなかった。フェイコ群では、 水晶体超音波乳化吸引術前と水晶体超音波乳化療法1年後の比較で、水晶体超音波乳化吸引術後に平均IOPが有意に増加した(P = 0.003)。さらに、フェイコ群の眼球は、最大ブレブ高さ(P = 0.030)、最大ブレブ壁厚(P = 0.006)、およびブレブ壁の低反射域の割合(P = 0.011)と有意な減少を示した。

結論:水晶体超音波乳化吸引術は、濾過ブレブの形態に悪影響を及ぼす可能性があり、それがIOPの増加につながる可能性がある。

Categorised in: 未分類