お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2019年2月12日

10467:強度近視の日本人患者における加齢性遠方視時内斜視のMRI所見:論文紹介

清澤のコメント:カリフォルニアのデマー博士(sagging eye syndrome)や、井上眼科の若倉先生(眼窩窮屈症候群)も取り組んでいたプリ―異常を伴う強度近視での内斜視の話ですが、Kono Rらが論文にまとめました(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30671656)。大慶至極です。

ーーー抄録の採録ですーーー

Magnetic resonance imaging findings of age-related distance esotropia in Japanese patients with high myopia; Kono R, Ohtsuki H, Kishimoto F, Hamasaki I, Morizane Y, Shiraga F; Graefe’s Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology (Jan 2019)

目的:本研究は、磁気共鳴画像法(MRI)を用いて、加齢性遠距離内斜視(ARDE)および強度近視の日本人患者における外眼筋および眼窩結合組織プーリーの特性を調べることを目的とした。

方法:これは遡及的なケースシリーズ研究である。 ARDEおよび強度近視を有する6人の患者(年齢範囲:51〜69歳)において、12回の眼窩の高解像度冠状MRIスキャンを得た。画像を分析して、眼球の中心に対する直筋プーリーの位置、外側直筋 – 上直筋(LR-SR)バンドの完全性、およびLR角度(主軸と主軸の間の角度)を決定た。 LRと垂直面)

結果:遠見眼位は4から25Δの範囲であり、3例は垂直偏差を示した。平均(±標準偏差(SD))軸長は28.5(±1.6)mmであった。内直筋プーリーと外直筋プーリーの平均位置は、我々の以前の研究で正常対照群に見られたものよりそれぞれ、1.3 mmと1.4 mm下方変位していた(それぞれP = 0.002とP = 0.05)。 12個の眼球すべてに異常で細長いLR-SRバンドがあり、8個の眼球(67%)が破綻したLR-SRバンドを示した。 LR角度(平均±SD; 18.8°±8.5°)は、LRプーリーの下方への変位と共に有意に増加した(R 2 = 0.77、P = 0.0002)。

結論:近視のないARDE患者に見られたように、LRプーリの異常変位とLR-SRバンドの異常が、近視の日本人ARDE患者に見られた。 LR角度は、LRプーリーの変位の程度を判断するのに役立つ。

Categorised in: 未分類