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2019年1月11日

10387:新説『古事記』『日本書紀』でわかった大和統一 (宝島社新書) :紹介

清澤のコメント:アマゾンの紹介では「神武東征にはじまる『古事記』と『日本書紀』の歴史記述には、世界最古の土器・鉄器文明「縄文文明」という基盤の上に、国家による統制で水田稲作中心の豊かな農耕社会「弥生文化圏」が西から東へ拡大していく古代日本の姿が描かれている。しかし、両書には記述が大きく異なっていたり、重要な史実が書かれていないなど、謎の部分も多い。そこで、本書では『古事記』と『日本書紀』の内容を重ね合わせ、さらに『記紀』より古い文献や漢土・朝鮮半島の史書も引用しながら、歴代天皇による大和統一の姿をリアルに再現していくことで、隠されてきた「日本古代史の真実」を明らかにする」と、その内容を随分持ち上げています。

しかし、それにしてもこの本は歴史というにはあまりに荒唐無稽かと思われます。

疑わしいと思われる記述には、①孔子、孟子が日本に学びに来ていた。②稗田阿礼は、チベット生まれの渡来人だった。③太安万侶は、祖先を遡ればユダヤ系渡来人だった。④孫氏の兵法は焚書坑儒を逃れて日本で後世まで保存された。⑤桃太郎伝説には帰化人を鬼とする吉備でのモデルがあった。⑥卑弥呼の邪馬台国は奈良政権の神功皇后に既に滅ぼされていた。⑦鹿児島の熊襲が倭の奴国であった。⑧神功皇后が朝鮮出兵をした、などなどです。

私は「第2代綏靖天皇から第9代開化天皇までが、欠史八代と呼ばれ、欠史8代の天皇は架空であると高校の日本史で習いました。そうでないと、各天皇の治世が余りに長すぎます。著者は、日本の歴史を「紀元は2600年」で読み始めてしまったため、つじつま合わせに苦労したように見えます。

 しかし、物語として、そのような事もあったかもと思いつつ読めばそれはそれで読める本でもあります。公式に認められたという物もないのでしょうけれど、標準的な天皇家の歴史を知りたいものです。

本書の目次

第1章 神武天皇―孫子が理想とした「覇王の兵」
第2章 有史八代―血縁ネットワーク拡大と徐福の集団移民
第3章 崇神天皇―蝦夷を撃退して四道将軍を派遣
第4章 垂仁天皇―朝鮮半島からの来訪者
第5章 景行天皇―後漢の属国「奴国」と「面土国」を滅ぼす
第6章 仲哀天皇―神功皇后vs卑弥呼‐孫子を学んだ女将軍の戦い
第7章 息長帯媛天皇―三韓が服属した日本で最初の女帝
第8章 応神天皇―自ら軍神となられた天皇
第9章 仁徳天皇―外戚氏族・葛城氏の跳梁跋扈
第10章 血史四代―あいつぐ身内争い、暗殺と疾病
第11章 雄略天皇―命がけで日本と皇統を立て直す

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