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2018年12月16日

10344:水頭症シャント機能不全の1例:抄録紹介

P-6-1水頭症シャント機能不全の1例

清澤のコメント:江本博文先生が主に指導してくれた演題です。


矢部美帆¹、部田彩夏¹、依田夏美¹、堀口乃恵¹²、窪野玲央¹²、住友沙織²³、江本博文¹²⁴,江本有子⁴、原 祥子⁵、清澤源弘²、大野京子²
1)秀和総合病院眼科、2)東京医科歯科大学眼科、3)多摩北部医療センター眼科、4)江本眼科、5)東京医科歯科大学脳外科


【症例】41歳、女性。【主訴】頭重感、両眼複視。【既往歴】新生児髄膜炎後水頭症に対しVPシャント術後


【現病歴】X年3月、当院産婦人科で不妊治療開始。同11月25日より、飛蚊症を自覚、近医眼科で乳頭部出血を認めた。
出血の増悪を認めたため、同12月28日、当科紹介受診。妊娠第7週。

【初診時所見】(視力・眼圧・前眼部。中間透光体):特に異常なし。(眼底):両眼うっ血乳頭。(視野検査):両眼マリオット盲点の拡大。(眼球運動)両眼軽度の外転制限。(頭部CT):明らかな脳室拡大の増悪は認めない。

【経過】翌1月1日、複視出現、頭痛悪化。同4日、当院脳外科受診。同20日、自然流産。その後も、徐々に症状の悪化あり、同2月2日、脳外科入院。同5日、シャント造影で頚部でのシャント機能不全を認め、同15日、シャント再留置術施行。現在、うっ血乳頭は改善し、視野、眼球運動は正常化した。

【考察】脳圧上昇の原因として不妊治療中投与されていたホルモン製剤による脳圧充進や脳静脈洞血栓症、妊娠に伴う腹腔内でのシャント機能不全などが想定された。水頭症としては、いわゆるacute on chronicの病態で、明らかな側脳室拡大の増悪は見られず、眼底所見が主な水頭症評価の非侵襲的検査となった。今後も挙児希望あり、再度妊娠時は、眼科でも非侵襲的なモニタリングが必要と思われた。
1倫理審査委員会等:承認【無1 2インフォームド・コンセント:取得【無】3禾」益相反公表基準:該当【無】

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