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2018年12月11日

10337:ビジュアルスノー患者にみられた視覚連合野の糖代謝低下:(鈴木幸久)演題紹介

清澤のコメント:鈴木幸久先生が取り組んでくれている私たちのビジュアルスノーに関する研究の神経眼科学会へのポスター抄録です。最近、私は視力と視野に異常が無くても、コントラスト感度の低下があることに気が付いて診断の参考にしています。

P‐4‐3 Visual snow患者にみられた視覚連合野の糖代謝低下
鈴木幸久¹²³、清澤源弘²⁴、若倉雅登⁵、石井賢二³
1)三島総合病院 眼科、2)東京医科歯科大学 眼科、3)東京都健康長寿医療センター神経画像研究チーム、4)清澤眼科医院、5)井上眼科病院


【目的】visual snowは、視野全体に砂嵐または霧雨様のものがみえる現象である。残像現象や羞明、感覚過敏など多彩な視覚・感覚症状を伴うことが多く、その発症メカニズムについては不明である。visual snow患者の脳糖代謝変化についてポジトロン断層法(PET)を 用いて調べた。


【対象・方法】visual snow症例47例(男性18例、女性29例)の安静時脳糖代謝を測定し、健常人80例(男性39例、女性41例)と比較した。Visual snow症例47例中23例に片頭痛の既往があった。26例に残像現象、21例に羞明、12例に光視症などの視覚陽性現象、18例に暗所での見えずらさ、7例に感覚過敏を伴っていた。

【結果】健常群と比較してvisul snow群では、両側視覚連合野の糖代謝低下がみられた。
片頭痛を伴わないvisual snow群においても同様に両側視覚連合野の糖代謝変化がみられた。

【考察】visual snowは、片頭痛との関連が疑われているが、片頭痛を伴う群と伴わない群とで糖代謝分布に違いはみられなかった。視覚連合野は、形態覚や運動視、色彩の認知などに関与しており、同部位の機能低下がvisual snow症状の発現に関連していると推測された。

【結論】視覚連合野の糖代謝低下が、visul snow症状と関連している可能性がある。

1倫理審査委員会等:承認【有】

2インフォームドコンセント:取得【有】

3利益相反公表基準:該当【無】

第56回日本神経眼科学会抄録集 神経眼科35:p103:2018より採録

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