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2018年12月5日

10317:日本における認知症の推定コスト

大学院で脳のPETの研究にかかわったころからアルツハイマーという病名に耳が馴染んできましたが、私たちが卒業した1978年頃にはアルツハイマー病より脳血管性痴呆の方が圧倒的に多い時代でした。当時は正しい診断ができない一般の医師も多かったのでしょう。今週の日本神経眼科学会で、医科歯科大学からは、同名半盲を示したアルツハイマー病の稀な一例も発表します。ケアネットニュース;世界で最も高齢化している日本における認知症の推定コスト:という記事(鷹野 敦夫記者)。

公開日は2018/12/05。原著論文はこちら

Sado M, et al. PLoS One. 2018;13:e0206508.

その概要: 慶應義塾大学の佐渡 充洋氏らは、社会的視点から認知症のコストを算出する検討を行った。 有病率に基づくアプローチを用いて社会的視点からコストを推定した。介護給付費等実態調査等を利用した。
 主な結果は以下のとおり。
・2014年の日本における認知症の社会的コストは、14兆5,000億円(標準誤差[SE]:660億円)と推定された。
・この内訳は、医療費1兆9,100億円(SE:49億1,000万円)、介護費6兆4,400億円(SE:632億円)、非公式の介護の費用6兆1,600億円(SE:125億円)であった。
・認知症患者1人当たりの費用は、595万円(SE:2万7,000円)であった。
・総費用は、2060年に24兆3,000億円に達し、2014年の1.6倍になると推定された。
 著者らは「日本における認知症の社会的コストは非常に高く、この影響を緩和するための介入が必要とされる」としている。

■関連記事とその内容は:
日本における認知症の総合的なコスト~公式統計に基づく経時分析:認知症患者数が、2002年の42万人から2014年の105万人に2.50倍増加。していた。在宅患者数が3.22倍、介護施設の患者数は1.42倍。・社会的負担は、2002年2.42兆円から2014年5.51兆円に2.27倍。
認知症による生涯コスト(米国)はどのくらい?:答え・認知症者の生涯ケアコストは、非認知症者と比較し、18万4,500ドル(=1800万円)高い。・年間総コストは8万9,000ドル(800万円)。

Categorised in: 未分類, 神経眼科