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2017年11月3日

9321:高嶋哲夫「首都崩壊」:読書印象記

国土交通省の若きキャリア森崎は大学時代の同級生である地震研究者前脇から地震予測に関するデータ公表を相談される。米国留学時に知り合った米政府機関のロバートが、大統領書簡を日本の総理に渡したいといって訪れる。その書簡は東京大地震とその後の経済崩壊を懸念する内容であり、日本政府の首都災害と経済混乱回避策が首都機能の移転であった。森崎これらの動きに巻き込まれる中で、首都機能移転チームに配属となり、移転の準備に活躍する。
この小説で示される経済的崩壊の予測や、中国の脅威に対する警告は興味を引くところではあった。出てくる人物は庶民的ではなく、それぞれに相当なエリートで、多少都合よすぎで嘘くさい。物語も、いささか舞台回しが作られすぎな印象は受けたが、それなりに楽しませていただいた。私には片道40分の地下鉄往復で読了に4-5日を要す長さでした。種明かしとしては、新しい首都の候補地岡山は作者の生まれた県。
確かにこの所、平成天皇退位と改元の話題は出ているが、ひところもてはやされていた遷都話は聞かない。世の景気も悪くはなく、衆議院選は野党の迷走で自民党が圧勝して、株価は新記録を更新しているらしい。オリンピック開幕まで1000日を切った。この流れをひっくり返すことが起こるとすれば、首都圏の地震災害はその一つだろう。


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