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2017年11月1日

9316:日本発薬剤師の役割:若倉雅登:記事紹介

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私の提言、苦言、放言 第137回 井上眼科病院名誉院長 若倉雅登

眼科ケア 2017Vol19, 11月号 p91-92


眼科医清澤のコメント:

薬剤師さんが説明に困るような、裁量権を振りかざしたような用途外の処方をレセプト審査では最も嫌うだろうなーと思いました。そのような場合には処方医師が、処方箋に手で一筆加えるか、説明はこちらの言ったとおりに理解しなさいと患者さんに言葉を足す必要があるのかもしれません。

今号ではチーム井上の白熱塾“眼鏡処方”編という井上眼科病院の井上賢治院長がプランナーの特集も出ています。

院長におねだりして医院経費で買ってもらえるようにすることを引き続きお勧めするところです。

--記事引用開始---  

日本の薬剤師は、ドイツの医療制度をまねて、明治政府が一1874(明治7)年に医制という法令を発布した時点から記載されているものである。したがって、薬剤師は日本での近代的な医師の発生と同時であり、看護師よりも古い公的資格を有する医療職ということになる。

これは、医薬分業という欧米流の概念に基づいている。しかし、当初、資格を持つ薬剤師が著しく不足していたことと、日本人にとっては、医師はむしろ「薬師」であり、薬は医師から処方されるのが当たり前という考え方が根強かったため、国も当分の間、医師が薬を売ることを許可した。この流れは今も続いている。2006年より薬学部が四年制から、医学部などと同じ病院実習を必須とする六年制となった。しかし、日本の薬剤師の歴史は、このまま医薬分業という輸入されたシステムをやみくもに追従すればよいのだろうか。

立ち止まって考えてみるべきだと思うに至ったのは、私共の「NPO法人目と心の健康相談室」に舞い込んだ以下の質問である。

――調剤薬局で処方薬を患者に渡すときに、薬の内容を説明しますが、患者によっては異なる効能を、代表的で一般的な効能の点を説明すればよいのでしょうか? たとえば、肩凝りでデバス R( エチゾラム)を処方された患者に「不安を解消する精神安定剤です」と説明したり、緑内障のトラベクレクトミー後の濾過胞の癒着防止のためにリザベンR  点眼液0.5%(トラニラスト)を処方された患者に「かゆみ止めのアレルギー性結膜炎のお薬です」と説明したりするなど、その患者にとっては該当しない内容の説明を聞かされることに疑間を感じるのです。

 質問者はさらに懸念する。

――もし、薬のことを中途半端にしか理解していない患者が「え!目がかゆくもないのに、そんなものを出されたの?「ただでさえ、たくさんの日薬を使って、 防腐剤だかなんだかのせいで目が痛いのに、嫌だわ。アレルギーなんてないのだから、この薬は使わないでおきましょう」などと思ったら、それは医師の処方を守らない患者だけが悪いのでしょうか。本来なら、薬剤師はアドヒアランスのサポートができるはずなのに、これでは患者の誤認識と不信を招くことにもなると思うのです。

この質問の回答は医師、薬剤師の双方に求めているが、ここでは私の回答の一部を紹介しよう。

――医師の処方が、本来の適応症に基づいたものであれば、薬剤師の常識的な対応は患者へのよい助言にもなり、重複処方の発見(別々の診療科が、別々の目的で同種の薬剤を処方している場合)や、副作用の発見ないしは患者の副作用への過剰な心配を軽減させるの

に理想的な役割を呆たしているケースも少なくありません。

しかし、医師は既存の薬剤を、本来の適応症以外に、医師の裁量で処方する場合があります。これを最近では「適応外処方」といって、医療費節減などの立場から規制しようとの動きがありますが、とくに眼科では適応症をとるだけの患者数がない希少疾患や、明確な診断名がつけられないケースも少なくなく、もし規制されたら、大変なことになります。

こういうときの調剤薬局での説明は、しばしばとんちんかんなものになりがちで、患者と医師のコミュニケーションがよほどできていて、患者側が十分に理解していないと、ご質問にあるように、常識として述べた薬剤師の一言から、とんだ誤解や不安につながるかもしれません。

法的にも、調剤薬局は医師の処方箋を見ることはできても、診療録は見られませんから、真の処方意図は確認できません。しかも、薬剤師にすべての診療科の医師の処方意図を把握せよというのは無理な話です。

医薬分業が患者への利便性を損なうとか、調剤手数料が発生することで負担増になっているとか、そのデメリットを主張する意見がありますが、最大の欠点は、 前述したような、医師と薬剤師の意思疎通が不十分になることによる離酷ではないかと思われます。

日本発の独自ルールを編み出すことが必要かもしれない。本誌の読者に薬剤師は少ないかもしれないが、ご意見を伺いたいと思う。

 --引用終了---

 


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