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2017年10月18日

9285:『株価暴落』(池井戸潤 著)を読みました

img_a58d533eedecef25812a9dbcb9dc7b36215966清澤のコメント:『株価暴落』を読みました。先日読んで気に入った「空飛ぶタイヤ」に続く池井戸潤の作品です。自分の奉職する企業の人事に不満を持つ人物が自社の店舗に爆弾を仕掛け、予め仕組んだ空売りで自社株暴落に合わせて利益を上げようとする。融資が欲しい経営不振の企業と、正当な評価で融資を止めたい銀行マン、それに目前で関連企業をつぶしたくないという銀行上層部の意向などが交錯する物語です、300ページほどの小編ですから、物語の後半は少し端折った印象を受けました。物語はさもありなんといったお話ですが、良い人と悪い人をあまりにも明らかに分けすぎている印象も受けました。実際にこのような取引が行われると、インサイダー取引の規制にも引っ掛かりそうです。
中の場面には私が東京に出て来て、初めての数カ月を過ごした穴守稲荷周辺も出てきました。

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株価暴落』(かぶかぼうらく)は、池井戸潤の小説。2004329日に文藝春秋から単行本が刊行された。200739日には文春文庫版が出版された。2014年にWOWOWでテレビドラマ化された。

あらすじ

白水銀行の板東洋史が担当する大企業・一風堂が企業テロに狙われた。債務超過に転落してから経営再建に乗り出した矢先の事件だった。案山子を名乗る犯人から、会長と社長の辞任と会社精算を要求する声明文が届き、一風堂の株価は暴落する。メインバンクである白水銀行では、破産懸念の一風堂にこれ以上の追加融資を反対する坂東と、倒産しないように支援を続けるべきという企画部次長の二戸哲也が激しく対立する。

一風堂では、財務部長の友部勇作がワンマンオーナーの会長・風間耕造の解任を狙うべくクーデターを画策していた。一方、爆破犯人を追う野猿刑事田崎刑事は、容疑者の犬鳴黄を追いかけるが、なぜかなかなか捕らえることはできていなかった。

そして白水銀行では、追加支援を見送るかどうかを決定する役員会が開かれようとしていた。

登場人物

白水銀行

板東 洋史:主人公。審査部調査役。傘下に数百社を擁する大企業・一風堂を担当している。

二戸 哲也:企画部次長。一風堂の追加融資を主張し、坂東と対立している。

株式会社一風堂

友部 勇作:財務部長。

財前 知春:広報室長。一風堂きってのエリートと言われる

風間 耕造:会長。カリスマの創業社長。

警察関係者

野猿、田崎:警視庁捜査一課特殊捜査班刑事。

滝田 君夫:蒲田署の刑事。

犬鳴電子部品

犬鳴 黄〈旧姓:安岡〉:21歳。両親の死後、叔父に引き取られ「犬鳴電子部品」に入社し、一人住まいをしている。一風堂爆破事件の容疑者。

山崎 信夫:黄の同級生。元暴走族。

犬鳴黄が「Red Herring」ですと:「赤いニシン」red herringとは燻製ニシンのことなのですが、これがジャーナリズムで使われると、「本題から目をそらさせるための偽情報(⇒これがこの記事を今日の目の話題とする所以です。)、本題からかけ離れた紛らわしい情報」というような意味になります。これは以前、猟犬が野獣の臭いを嗅ぎ分けられるよう訓練するさい、燻製ニシンの強烈な臭いを使って犬を惑わしたことに由来しているそうです。


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