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2017年7月24日

9048:「死にたくなければ女医を選べ」日本人の論文が米で大反響;記事紹介

_SS160_清澤のコメント;女性医師の担当患者の死亡率が低いのは、「慎重にガイドラインを遵守する女性、リスクを取りガイドラインを逸脱する男性」という特質によるのだろうといっていました。
この論文の著者はブログ「医療政策学×医療経済学」(https://healthpolicyhealthecon.com/)において医療政策におけるエビデンスを常時発信しています。また著書;中室牧子、津川友介「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社)では、2つの事象の間の因果関係の有無を論ずる手法も極めている方のようです。

ーー記事の要点はーー
「死にたくなければ女医を選べ」日本人の論文が米で大反響
井手ゆきえ:医学ライター

「女性医師(内科医)が担当した入院患者は男性医師が担当するよりも死亡率が低い」――。米国医師会の学会誌で発表された日本人研究者(米国在住)の論文が、有力一般紙がこぞって取り上げるほどの騒ぎとなった。その論文を書いたハーバード公衆衛生大学院の津川友介氏に取材してみた。(医学ライター井手ゆきえ)
◎女性内科医が担当した入院患者は男性が担当するより死亡率が低い

JAMA Internal Medicineに「女性内科医が担当した入院患者は、死亡率や再入院率が低い」という調査結果が掲載された。

調査対象はメディケアに加入している65歳以上の高齢者で、内科の病気で緊急入院した患者およそ130万人。メディケアに登録されたデータから病状や診療に関するデータを入手し、入院日から30日以内の死亡率(30日死亡率)と退院後の30日以内に再び入院する確率(30日再入院率)を女性医師と男性医師とで比較した。

結果に影響を与えそうな条件を補正したうえで比較を行っている。

30日死亡率をみると、女性医師の担当患者は11.1%、男性医師は11.5%、再入院率はそれぞれ15.0%と15.6%で、女性医師が担当した患者のほうが死亡率、再入院率ともに「統計学的に有意」に低い。

米国特有の職種である「ホスピタリスト」のデータも分析している。ホスピタリストとは、入院患者の診療しか行わない病棟勤務の内科医のこと。勤務時間内に入院した患者を順番に担当する。

対象をホスピタリストに限定した場合でも女性医師が担当した患者の30日死亡率は10.8%、男性医師では11.2%、再入院率は女性医師14.6%、男性医師15.1%とこちらも「統計学的に有意に」女性医師のほうが低かった。いったい男女の違いの何が、明らかな有意差につながったのだろうか。

◎慎重にガイドラインを遵守する女性、リスクを取りガイドラインを逸脱する男性

津川氏の説明によると、一般に女性医師は、診療ガイドライン(GL)などルールの遵守率が高く、エビデンス(科学的根拠)に沿った診療を行うほか、患者とより良いコミュニケーションを取ることが知られている。また、女性医師は専門外のことを他の専門医によく相談するなど、可能な限りリスクを避ける傾向があるようだ。男女によらず、様々な研究で示唆された女性医師の長所──エビデンスに基づく診療を心がけ、決して独りよがりにならない柔軟性と謙虚さを持ち合わせているか、を見極めるほうが現実的。

◎医師個人の医療の質を評価、科学的根拠に基づく選択が可能に

津川氏は「一般の方は病院を選ぶ際に、病院ランキング本や口コミを参考にしていると思いますが、評価の根拠は曖昧です。また、評判の良い病院で働いているからといって医師個人の医療の質が高いとは限りません。米国でも事情は同じです」

つがわ・ゆうすけ
ハーバード公衆衛生大学院(医療政策管理学)研究員。東北大学医学部卒業。専門は医療政策学、医療経済学。ブログ「医療政策学×医療経済学」(https://healthpolicyhealthecon.com/)において医療政策におけるエビデンスを発信している。

著書;中室牧子、津川友介「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社)


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