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2017年6月9日

8927:第2回東京ベイサイド「眼・糖尿病」研究会:印象記

無題第2回東京ベイサイド「眼・糖尿病」研究会を聞いてきました。

2017年6月8日19:30から

◎オープニングリマークス:船山秀昭先生

腕に500円玉くらいのセンサーを貼り、外部からかざすだけで10分ごとの血糖値の記録が得られるアボット社の血糖測定装置が発売されている。保険収載はまだであるが。

清澤のコメント:義兄に勧められて、私は昨日発注済みです。届くのが楽しみです。脂肪は澱粉や糖ほどには血糖を即時には上げないので、糖を避けて油を取ることになる恐れはなかろうか?などとも思います。しかし常にフィードバックがなされるのはよいことでしょう。

◎ショートレクチャ―『糖尿病網膜症の疫学、そして予防に向けて』山形大学大学院医学系研究科公衆衛生学講座 准教授 川崎良 先生

1、頻度:DMの人の4人に一人が視力を脅かされる。メタアナリシスで何らかのレチノパシーは世界で1億人(日本で500万人)いる。黄斑症は2100万人。2000年以降有病率も発症率も減った。1989年失明の第一位が糖尿病網膜症だったが、2007年には緑内障に抜かれ、さらに2015年には網膜色素変性にも抜かれて3位である。黄斑浮腫は少し増加。高血糖、高血圧、脂質異常も減っている。

2、発症予防

脂質代謝:フェノフィブラート内服でPCは3分の2になる。スタチンやフィブラートは糖尿病網膜症を減らすらしい。いずれ、網膜症の治療薬として認められるかもしれない。予防の3本柱は高血糖(-30から-50%)、血圧(-30%)、脂質異常症(-30%)である。

食事と運動:多値不飽和脂肪酸がよい。総カロリーが増えねば果物摂取はDMRをへらす。

3、早期発見

患者さんにエビデンスが伝わらない:日本の年1回の検診率はOECDの中でも低く、イギリスが高い。だから、日本では検診間隔をこれ以上伸ばせない。やがて糖尿病合併症が目に来ることを市民の85%は知っているが、年に一度の受診が必要とは知らない。主な情報源は医療従事者である。受信が遅れる2つのパターンがある。モデル1は危険性を知らないタイプ。他は危険性を知っていて、受診しないタイプである。

4、検診:検診は早期発見の王道である。しかし2008年に目の検診がメタボなどの検診から外された。評価項目は、1)頻度。2)x 3)予防、4)費用対効果であるがICERで眼底検査は95万円相当の効果があるというので、元は取れるだろう。

検診に来年から、血圧140/90以上、随時血糖120mg、HbA1c6.5%以上では眼底も含めることになっている。

受診勧奨も大事だし、眼底写真判定の自動化も進んでいる。

2型糖尿病では視力障害は発症と進展とがともに血圧の影響を受ける。

 

◎ディスカッション『糖尿病網膜症、一人でも多くの視力を救うために~内科医・眼科医の見地から~』

〇表参道内科眼科 土屋徳弘 院長:表参道クリニックでは高血圧と糖尿病を射るが、今日の話は糖尿病網膜症を考慮した内科診療という話。網膜病変は増殖期になってからようやく光凝固PCの対象だから進行を防ぐには内科医が必要。血糖管理は推奨度グレードA、血圧管理もグレードA、そして脂質コントロールがグレードBである。

症例1;内科でやることはしていたのだが、網膜症が進行した例。この例は朝の高血圧が高かった。

症例2、;チアゾリジンで浮腫みが増し、網膜のCME(涙嚢胞黄斑浮腫)になった例。塩分が多かった。

網膜出血では浅い層に起きて網膜細動脈で起きる高血圧に関連した洗浄出血と、網膜の深い層に起き、網膜毛細血管からのDMに関連したものが分けられる。

仮面高血圧は一般の10から15%に見られ、血圧がコントロールされているという人の30%を占める。だから、血糖ばかりではなく、血圧、脂質、塩分のコントロールが大切。米国糖尿協会は眼底検査を1から2年ごととしているが、日本ではもっと必要と思われる。

〇聖路加国際病院 濱田真史 先生

2015年に世界には4億1500万の糖尿病患者がいて、有病率は8.8%。国内でも2016年で316万人(男で15%)居る。

神経症が11.8%、腎障害11.0%、網膜症10.6%、足壊疽0.7%である。

症例1:増殖糖尿病網膜症の例。血糖161mg、HbA1c10.6.硝子体出血。硝子体手術。

症例2:インスリン導入済の患者。両側性DMR。汎網膜光凝固がしてあるが、周辺部に非潅流域が広がっていて、通常の眼底撮影では見えない。

〇清澤の印象に残った印象的議論:網膜症の悪化を避けるために、HbA1は月に0.5以上落とすなといわれるが、予後の悪い症例は、単に元が10mg/dl以上などと高いHbA1cだった症例だった為かも知れない。という議論がなされていました。

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