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2017年5月7日

8827: ガン関係の学術誌、論文107本を撤回。ニセの査読にだまされる ギズモド記事紹介

ガン関係の学術誌、論文107本を撤回。ニセの査読にだまされる ギズモド記事紹介(http://www.gizmodo.jp/2017/04/cancer-journal-retracts-a-record-107.html)

眼科医清澤のコメント:論文を書いたことのある方なら、そうか?そんな不正手段があったか?とお思いでしょう。普通は自分の論文を担当した査読者が誰であったかを編集部は投稿者には伝えません。時には査読者の推薦が著者に許されますが、その場合には先輩とか仲の良い有名学者を指名します。その場面において、うそのメールアドレスを提示するという不正の方法は思ってもみませんでした。それでも、2人目の査読者は他人に行きますが?。

 雑誌には、どれが誰かは開示せずに、今年の査読者一覧はこれこれの方々ですという表が出ます。査読した覚えのない雑誌に自分の名前を見つけた人が連絡したのか?あるいは内部告発があったのでしょうか?築いたのが共著者なら、その告発はしにくいでしょう

 いずれにしても、この手の不正は発覚したら研究者としての生命を絶たれますから、その行為が不正行為なだけではなくて、本人にとってもとても危険な行為です。

 今後、この査読者でっち上げがなかったかという調査は郵便などを用いて本格的に行われそうな気がします。

ーーー記事の要点ーーー
2017.04.26 08:16

論文書いた人が、査読も自作自演。

(関連記事:世界的に科学論文の撤回が増えている。その理由) http://www.gizmodo.jp/2015/07/post_17475.html
150628retraction_PNAS

たいていの学術誌にはその分野の専門家が論文を客観的に評価する「査読」という仕組みがあって、内容に不自然な部分があればそこで指摘されることもあります。でも今回、腫瘍関係の学術誌「Tumor Biology」がニセの査読者(実は論文を書いた本人)にだまされて107本ものガセ論文を掲載していたことが発覚しました。世界の論文撤回を監視するブログRetraction Watchには次のようにあります。

ニセの査読を提出するには、問題の人物(たいていは論文の著者)は、論文査読者として外部の専門家をでっち上げるか、実在の研究者を提案するかして、いずれの場合もニセのメールアドレスを提示する。そのメールアドレスは問題の人物につながっており、その論文には間違いなく素晴らしいレビューが与えられる。この件に関して、2016年末まで「Tumor Biology」の出版元であったSpringer(シュプリンガー)社は、実在する研究者の名前にニセのメールアドレスが付与された査読があったことが調査によってわかったと言っている。論文著者はサードパーティの編集サービスを利用してレビューを作成した可能性がある。

つまり論文書いた人が、「この人に査読依頼してね」ってシュプリンガー社に言ってメールアドレスを渡したんだけど、その依頼メールは実際は論文著者本人かその関係者に送られて、自分の論文に「素晴らしい研究成果だ!」とか太鼓判を押しまくる、という段取りだったんですね。

(Tumor Biologyは世界で213誌ある腫瘍関係の学術誌では104番めと中堅どころ。)

 ある学術誌に出してネガティブな査読とか面倒なツッコミを受けたら、無視して別の学術誌に提出し直すことでめでたく掲載となることもあります。さらに中には査読なしで、掲載料だけとって論文を載せる学術誌もあります。

ーーー撤回リストによれば110本の記事のうち論文43本が今回の撤回対象と、半分近くがデタラメだったことになります。

さらに気になるのは、これがもしかしたら氷山の一角で、他の学術誌も同じ手口でだまされてないかってことですね…。

top omage: Springer Tumor Biology
source: Springer via Retraction Watch

Ryan F. Mandelbaum – Gizmodo US[原文](福田ミホ)
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