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2017年5月4日

8817:放射線医療従事者、眼の水晶体放射線防護の重要性が明らかに

放射線医療従事者の水晶体被曝の実態と危険性を解明 ‐IVR従事者の眼の水晶体放射線防護の重要性‐

2017年4月26日 15:00 | 東北大学プレスリリース , 研究成果

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東北大学大学院医学系研究科 放射線検査分野の千田浩一教授(災害科学国際研究所)と仙台厚生病院の芳賀喜裕非常勤講師(医学系研究科)らのグループは、画像下治療(IVR)を行う放射線従事者の眼の水晶体被曝の実態を明らかにしました。本研究は、新型線量計を用いて、大きな関心事である水晶体被曝線量を正確に測定し、さらに軽量型放射線防護メガネのIVRでの防護効果を初めて明らかにした重要な報告です。本研究によって、放射線医療従事者の放射線障害(白内障)発症の防止に貢献することが期待されます。

本研究成果は、2017年4月3日、英科学誌Scientific Reports誌(電子版)に掲載されました。

【発表のポイント】
•新しい水晶体用線量計を用いて放射線従事者の水晶体被曝を正確に測定評価した。
•IVR従事者において適切な放射線防護を行わない場合、国際放射線防護委員会の新勧告の水晶体線量限度を超過する危険性があることが明らかになった。
•IVR従事者において軽量タイプ防護メガネの放射線防護効果は60%程度であることが分かった。
無題

眼科医清澤のコメント:心臓カテーテル検査を行う医療従事者において、水晶体への被ばく量をより正確に測ることを試みた結果を報告しています。私の古巣である東北大眼科はこの研究には関与してはいませんでした。その測定値管理が最近厳しくなった国際的な勧告の基準値に対して、どうであったかを論じたものです。
我々眼科医がしばしば行う放射線従事者に対する水晶体の混濁である白内障の細隙灯顕微鏡による評価は、この研究の中では行われてはいません。そのような変化を示すものはごく稀であり、加齢性変化との峻別も難しかろうと思います。

清澤の追記:
東北大学プレスリリースはこちら⇒(http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/04/press20170426-02.html)を参照。
フリーペーパーなので本文はこちらで見られます。⇒http://www.nature.com/articles/s41598-017-00556-3

【論文題目】 English Title: Occupational eye dose in interventional cardiology procedures. Authors; Haga Y, Chida K, Kaga Y, Sota M, Meguro T, Zuguchi M. (Correspondence, Chida K) タイトル:IVR 従事者の水晶体被曝 著者名:芳賀喜裕、千田浩一、加賀勇治、曽田真宏、目黒泰一郎、洞口正之 掲載誌名:Sci Rep. 2017 Apr 3;7(1):569. doi: 10.1038/s41598-017-00556-3.

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