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2017年4月13日

8758:喫煙と眼疾患:記事紹介です

0000142595喫煙と眼疾患=玉井嗣彦・名誉病院長 /鳥取
ご近所のお医者さん 
日野病院(日野町) 玉井嗣彦・名誉病院長

毎日新聞2017年4月11日 地方版 鳥取県

眼科医清澤のコメント:この記事ではたばこの直接の毒性のほかに、タバコによる酸化ストレスの亢進、血管を収縮させるというタバコの害を紹介しています。目への影響として加齢黄斑変性と白内障を上げています。この著者は前鳥取大学で教授をされた方です。

  --本文引用-
 一度経験するとなかなか止められないタバコはニコチンを主成分にタール、一酸化炭素、窒素酸化物、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、ヒ素、ダイオキシン、カドミウム化合物をはじめ多数の有害物質を含む嗜好(しこう)品ですが、これらの直接の毒性に加えて、生体に悪影響を与える酸化ストレスの亢進(こうしん)、さらに交感神経を介しての血管収縮の促進は、臓器局所の循環動態にも悪影響を与えます。

 通常、喫煙は肺がんや虚血性心疾患などの多くの疾患の危険因子として認識されていますが、喫煙により発症のリスクが高まる眼疾患に、加齢黄斑変性や白内障などが報告されていますので、広く関心を持っていただければ幸いです。

 加齢黄斑変性は、欧米の先進国では成人の視力低下や失明の主原因であり、最近は本邦でも増加傾向にあります。病変が眼球後極の黄斑部にあるため、一旦障害されますと視機能が完全に回復するのが非常に難しく、現時点では予防対策が最も有効とされています。

 内外の疫学調査で、喫煙者は加齢黄斑変性発症のリスクが、非喫煙者に比べて約4倍にも上昇することが判明しています。喫煙が最も強い危険因子の一つと考えられ、本症の発症予防のためにも禁煙が推奨されています。

 老化や病気の元凶として、反応性の激しい不安定な原子や分子である「活性酸素」が脚光を浴びていますが、喫煙は活性酸素を増加させ網膜の老化を進行させるとともに、抗酸化物質であるビタミンCを破壊し、抗酸化物質の血中濃度を低下させ、脂肪の過酸化を促進することにより、黄斑部の変性を生じやすくするのではないかと推察されています。いずれにしても喫煙者は加齢黄斑変性の発症に特に注意が必要で、予防のためにはぜひ禁煙の重要性を認識してもらう必要があります。

 白内障に関しては、喫煙者には非喫煙者と比較して、約3倍の頻度で核あるいは後嚢(こうのう)下中心の白内障が生じると報告されています。

 受動喫煙の影響については、疫学研究では有意な影響は証明されていませんが、ラットでは水晶体組織への影響が明らかになっているので、今日話題の受動喫煙対策にも関心を持たざるを得ません。

 加齢とともにまぶたのしわ・しみなどが気になりますが、喫煙者は特にしわが目立ち、皮膚の色も黄ばんで、年齢の割に老けてみえるようになります。くれぐれも、ご用心を!
. --引用終了--

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