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2017年2月16日

8589:『視覚のふしぎと脳の謎』を藤田一郎先生:聴講印象記

418tikgWD7L__SX347_BO1,204,203,200_『視覚のふしぎと脳の謎』を藤田一郎先生に伺いました。
細32回城東地区眼科医・コメディカルセミナー(平成29年2月15日浅草ビューホテル)学術講演2です。この演者を見つけて、講演依頼を受けていただいた杉田先生に感謝。

Julia Beeverの描く巨大なカタツムリのチョーク絵。ある方向から見ると立体的にベンチの上にいるように見える。

1、見ることのふしぎ

2、3D世界を見る

3、脳科学はここまで来ている

Freiserの螺旋。渦に見えるが実は15本の同心円の錯視
物体は見る方向によって全く違う形に見える。
(壁に貼ったテープが空中に浮かぶ立方体に見える。)
これは不良設定問題を解かせているから起こる錯視である。
変化盲
シルエット錯視(影絵のダンサーの回転方向がみている間に変わる)
「恐竜の木のおもちゃ」か「机の上にその形でくりぬいたスポンジ」か?:影は光源が上にあると反射的に感ずる。
遮蔽や大きさは遠近を演出する
両眼立体視
脳表面の半分は見るために使われている。(Vanessenの脳表地図)
教科書的に頭頂葉の背側視覚路は動きと立体を白黒で表し、側頭葉の腹側視覚路は立体視のない形態を表象するとされていた。しかし、側頭葉経路にも立体視機能があることが演者らにより2015年頃になって見つけられた。

脳は高々200程度のパターンのコンポーネントでものを認識している。
形のアルファベット仮説(言葉が50の音ですべてを表現するなら、視覚の基本形は200でもおかしくはない。)
網膜に映る形は無数にあるがこれを表現する要素は200で十分

これをエンコーディングモデルと呼ぼう
刺激(S)に対して機能式がf(S)でレスポンスがRであれば、
その逆関数が想定されるはずである。

西本モデルではサルの脳内に挿入した一本に30ほどの小電極を設置し。見せた刺激と各電極における反応を多数記録する。このパターンを分析して逆に元の刺激を連続的に推定すれば、脳波から見ているものを推定することさえもできる。

この辺りの研究をfMRIを用いて精力的に進めていたCheng氏は昨年12月に亡くなったという。Kang Cheng Ph.D. Unit Leader RIKEN, Wako · Support Unit for Functional Magnetic Resonancce)田中啓治先生のお弟子さんで、田中啓治先生とともに日眼のシンポジウムをさせていただいた頃にはよく話をさせていただいた地質学出身の方だったのではなかったかと思い出されました。ご冥福をお祈りいたします。

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