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2017年1月27日

8528: インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫):印象記

imagesインディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫):印象記

清澤のコメント:なぜか、この本が再度注目されています。韓国の従軍慰安婦事件などとの絡みでしょうか?残虐行為を描いた多くの版画も収録されています。300㌻を超える大著ですが、これでもかという勢いで、スペインの残虐行為が記録されています。ウィキペディアが最後に総括するように、『ヨーロッパ中心主義がヨーロッパで常識であった時代にあってその正当性に懐疑の目を向けた先見性と高い問題意識、自らの命の危険を顧みずに果敢に行動した勇気が高く評価できる。』ということのようです。

  --アマゾンの解説---
キリスト教化と文明化の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだスペイン人征服者たちによる搾取とインディオ殺戮が日常化している植民地の実態を暴露し、告発した書。1552年に印刷に付されたこの「報告」は、刊行直後から19世紀末まで、スペインと敵対する諸外国により反スペイン宣伝の格好の道具として使われ続けた。改訳決定版。

  --著者ラス・カサスとは:ウィキペディアの抜粋--
バルトロメ・デ・ラス・カサス(Bartolomé de las Casas, 1484年8月24日 – 1566年7月17日)は、15世紀スペイン出身のカトリック司祭、後にドミニコ会員、メキシコ・チアパス司教区の司教。当時スペインが国家をあげて植民・征服事業をすすめていた「新大陸」(中南米)における数々の不正行為と先住民(インディオ)に対する残虐行為を告発、同地におけるスペイン支配の不当性を訴えつづけた。
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1547年6月、再びスペイン宮廷に戻ってロビー活動を始めたラス・カサスの前にインディオへの征服活動の正当性を主張する強力な論敵が出現する。神学者フアン・ヒネス・デ・セプルベダである。1550年からバリャドリードで行われたインディアス会議ではセプルベダとラス・カサスが交互に出頭して自説を述べ、自らの意見こそ正しいと盛んに論じた。これを「バリャドリード論戦」という。

ラス・カサスの死後、スペインのかつての勢いに陰りが見え始め、ラス・カサスの著作は各国で盛んに翻訳され出版された。それらはラス・カサスのまったく意図しなかった用途、すなわち諸国によるスペイン批判の道具(=「黒い伝説」)として利用された。

19世紀に入り、中南米諸国で独立運動がさかんになると、ラス・カサスは「インディオの保護者」、中南米解放運動の先駆者として独立運動の思想的なルーツとみなされた。しかし、独立後の混乱の中で、逆にスペインによる中南米への文化導入が再評価されるようになる(=「白い伝説」)。

ラス・カサスはヨーロッパ中心主義がヨーロッパで常識であった時代にあってその正当性に懐疑の目を向けた先見性と高い問題意識、自らの命の危険を顧みずに果敢に行動した勇気が高く評価できる。
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