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2017年1月16日

8496:減薬・断薬主治医と相談 ベンゾジアゼピン眼症:記事紹介

減薬・断薬主治医と相談 ベンゾジアゼピン眼症

眼科医清澤のコメント:読売新聞に載った若倉先生のインタビュー記事です。「14年には、不快な目の症状が起こる仕組みの一端が、東京医科歯科大学などの研究で 明らかになった。」というのは鈴木幸久先生が筆頭で、清澤と若倉も共著者になったNeuroscienceの論文のことを指しているのだと思います。

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減薬・断薬 主治医と相談(JPG)
睡眠薬や抗不安薬の長期服用で、目が開けにくかったり、まぶしさや痛みなどを感じたりする副作用が問題視されている。服薬期間が長いほど治りにくくなるため、症状を感じたら主治医や眼科医に相談し、薬を減らしたり、服用をやめたりすることが必要だ。(佐藤光展)

この副作用は 「 眼瞼けいれん」と呼ばれる病気の症状と同じもの。「常にまぶしさを感じて目を開じてしまう「痛くて目を開けていられない」「いつも目が乾く」などの多様な症状が起こる。

眼瞼けいれんがベンゾジアゼピン系などの睡眠薬や抗不安薬の副作用で起こることがあると分かったのは、最近のことだ。2011年の眼瞼けいれんの診療指針に「薬の服用で起こることがある」と記載された。

14年には、不快な目の症状が起こる仕組みの 一端が、東京医科歯科大学などの研究で 明らかになった。薬の長期間服用者の脳画像を観察したところ、視覚情報などを処理す る「視床」と呼ばれる場所が 過度に活動していた。視床の不調が症状に関係しているとみられる。 井上眼科病院(東京都千代田区)の名誉院長、若倉雅登さんは、12年に同病院の医師が眼瞼けいれんと診断した患者1116人について服薬の状況などを調べた。3割を超える359人は、睡眠薬や抗不安薬を使用していた。患者の服用薬で特に目立ったのは、エチゾラム (商品名デパスなど)、ゾルピデム(同マイスリーなど)、プロチゾラ ム(同レンドルミンなど)だった。

  眼瞼けいれんは 一般的に原因が分からないことが多く、診断や治療が難しい。まぶた がすぐに開じる症状などには 、ポツリヌス毒素を成分とする薬剤を目の周りに注射し、筋肉を緩めさせ、目を開けやすくす る治療を行う。だが 、効果は3か月ほどで、注射を定 期的に行う必要がある。

 これに対し、薬が原因とみられる薬剤性の眼瞼けいれんは 、薬をやめたり、目への副作用が出にくい睡眠薬などに替えたりすることで回復が期待できる 。同病院の薬剤性の患者の4割超は、原因と思われる薬をやめたことで症状が 顕著 に改善した。

 5年以上薬を飲み続けている患者の多くは、薬の使用をやめても顕著に改善しなかった 。目の不調に気づ いたら早めに対処する必要があるが、睡眠薬や抗不安薬を突然やめ ると、不安感の増大や失神などの深刻な離脱症状に見舞われることがある。薬の調整は
医師に相談しながら行うことが肝心だ。

  一般的な眼科では、薬剤性の眼瞼けいれんが、ドライアイや、加齢で起こる眼瞼下垂 と診断される心配がある。眼 瞼けいれんは、目の異常と神経との関係に詳しい「神経眼 科」が 担当分野。神経眼科相談医は 日本神経眼科学会のホームページで確 認できる。

 若倉さんは「薬剤性 の眼瞼けいれんは医師にもよく知られていない。薬の副作用だと 分かるように 『ベンゾジアゼピン眼症 』の名称を掲げて情報を広めていきたい」と話す。

(12月21日読売新聞記事から引用)

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