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2017年1月15日

8492: 金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい:読書中

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金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい ジェームズ・リカーズ (著), 藤井清美 (翻訳) 価格:¥1,620 を読みました。

『トランプショックで大波乱! 危機の時代に資産を守る唯一無二の方法を実践的に指南する。全米ベストセラー著者が大胆予測、金価格は500%上昇し、1(トロイ)オンス1万ドルに達する! 金投資で守るべき、たったの3つルールとは――。:という本です。確かに米国での売買を基準にしていますが、「金を買え」という部分を「トランプ大統領に」掛け合わせたところが、今のベストセラーたり得たゆえんです。』

ジョージ・ソロス氏がトランプ相場で10億ドルの損失を出した件が、ウォール・ストリート・ジャーナルに報じられています。これは、ドナルド・トランプ氏の予想外の当選に対して、多くの専門家はトランプ氏勝利なら選挙後に株価が急落すると予想していたが、実際はダウ工業株30種平均が9.3%上昇したことによるということです。ソロス氏は11月まで市場に慎重な姿勢を見せ、トランプ氏が選出された直後は一段と弱気の見通しを示すようになった。これが誤算だったという事です。

近々では、12日の米株式相場は反落しているそうです。ダウ工業株30種平均は、前日比63ドル28セント安の1万9891ドル00セント。前日のトランプ次期大統領の記者会見を受け、将来の政策への警戒感からアジアや欧州でも主要な株価指数が下落したといいます。マスコミに敵意を示すなど、トランプ氏の言動には不安が無いわけではなさそうで、今後トランプショックが無いわけでもなさそうかも。

この本では、「有事の金」という従来蒸し返されてきた単純な理論ではなく、マネーサプライ(m1を使う。通貨総量)とそれを保証する金総価格の比率(40%)に着目している。現在はこれが随分低下していて、その辻褄を合わそうとすると、金の単価は現在の1オンス1200ドル水準ではなくて、10000ドル辺りになるだろうと指摘している。ことにリーマンショック以後の通貨量の増加が、その比率の変化に与えた影響が大きかったという事らしい。
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 物の値段は横軸に年単位の時間を、縦軸に価格を置くと、トレンドが変わるまでは片対数グラフではほぼ直線に従って動くから、過去最高の2000ドル(2011年9月)が今後10000ドルになるというと驚くが、前回の底値は250ドル程度(2001年2月)であって、ピークは10年後のほぼ2000ドル(8倍)。直近の底値の1100ドルあたりの8倍の水準に相当する10000ドルは時間を掛ければ目途としても、それほど不思議な水準ではないといえそう。

但し、著者が述べるように、金価格自体はそれ自体の上げ下げが激しいからリバレッジは掛けるべきではないし、金鉱株は会社の倒産リスクを考えれば良い投資対象ではない。また、どちらに転んでも良いように、自分の金融資産の10%程度に留めよと説くのは穏当であろうと感じられた。全く失ってもそれなら10%以上を失うことはなく、10%相当の金が6倍になるならば、全体資産は1,5倍というわけである。

そして、金価格の値上がりが実際に始まったら、大手の買い占めで市場から金の現物は消失するから、買うならば動きの少ない今がその買い時であるという。かつて、ルーズベルト大統領時代には現物金の国家による強制買い取りがあったという事で、持っていても取り上げられるリスクはあるという。日本でも第二次大戦中には貴金属は供出させられたという。隠していても時価では売却できぬとすれば、その辺のリスクはあるのだろう。

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