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2016年12月25日

8438: 電通「鬼十則」はやはり誤りか?

8438: 電通「鬼十則」はやはり誤りか?

oni 優秀な人々の集団では、賢い人や実行力のある人を優遇し、能力のない人や身の丈に合わせた仕事しかしないで済まそうとする人を疎外する傾向が出てきます。

 眼科という診療科の中で、神経眼科というそれほど生産性が高いとは言えない分野を選んでくださる後輩の中には、まれには知力にも実行力にも秀でた方もおいでになりますけれど、このくらいでよかろうか?というご本人の想いを感じさせるメンバーも少なくはありません。

 そこで、私が心がけて来たのは、どのような人にもその方の実力を見極めて、咀嚼と消化が可能な仕事のサイズに切り分けて与え続けるのがリーダーの仕事だということです。そして、グループとしてそのメンバーを支え、その人にも最後には学位という花を持たせることです。

 私は優れた神経眼科分野のリーダーだったとは言えませんけれど、学位を取得してくれた方々は外国人2人を含めて11人ほどにもなりました。(中途で断念された方もおいでになります。)そして、学位を取得した後でも何人もの後輩が未だに神経眼科の研究を続けてくれています。それは、学位取得だけが目的ではなかったからできることです。

 しかも未だにその続いている仕事では、(主に研究対象となる患者さんの紹介者としてですが、、共同研究者として認めてくれて、論文にも発表にも名前を入れてくれています。そのことには、私は日々の喜びと誇りを感じています。

 昨今、電通の4代目社長であった吉田秀雄氏が部下に示した「鬼十則」(www.yhmf.jp/outline/about/regulation.html)と呼ばれる言葉が問題とされています。その言葉が今は、社員手帳から削除されたとも伝えられています。

 この言葉が独り歩きを始めてしまって、電通のブラック企業的な面を増強してしまったとすれば、それはとても残念なことです。企業においても、実社会においても常に競争は存在します。しかし、競争を避けていては、個人も会社も社会で生き残ることは難しいでしょう。

 一生懸命仕事をすることが悪いのではないと思います。グループのメンバーを思いやりあって、メンバーが脱落しないように十分な配慮をしてあげられないことにより大きな問題があったのではないでしょうか?うつ状態を発症してしまうような場合には、その仕事からの離脱も周りが考えてあげるのは必要なのでしょう。

  ーー記事紹介ーー
電通「鬼十則」

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
  --引用終了--

 別の記事紹介です:
  --引用--
【ブラック企業大賞2016】電通が大賞「何人もの労働者がこの企業に殺された」

The Huffington Post | 執筆者: Chitose Wada

投稿日: 2016年12月23日 16時54分 JST

パワハラや残業代未払いなどの法令違反での労働を従業員に強いている企業を選ぶ「ブラック企業大賞2016」の授賞式が12月23日、東京都内で開かれ、電通が大賞に選ばれた。「過酷で人権侵害的な労働環境をまともに改善することもなく放置し続けた」ことなどが受賞の理由だった。

授賞式では、2015年12月25日に24歳の新入社員・高橋まつりさんが長時間労働の末に自殺したことや、1991年と2013年にも社員が過労自殺・過労死したことなどが紹介され、「何人もの労働者がこの企業によって殺された。電通は日本を代表する大企業である。それは輝かしい意味ではない。社会的に決して許されない人権侵害を続けた代表的企業である」などと、賞状が読み上げられた。
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高橋まつりさんのお母さんもコメントを発表しています。
『電通社員で、過労自殺した高橋まつりさんの母親が、まつりさんの命日である12月25日に手記を寄せた。手記には、「仕事のために不幸になったり、命を落とすことはあってはなりません」「日本の働く人全ての人の意識が変わって欲しい」とつづられている。
』これにはそれなりの重い説得力があります。

注記:
36協定とは – (コトバンクより)

時間外労働などについて労使間で取り結ぶ協定のこと。労働基準法36条により、会社は法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超える時間外労働及び休日勤務などを命じる場合、労組などと書面による協定(36協定)を結び労働基準監督署に届け出る義務を負う。違反した場合、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金となる。

労働時間の延長限度は、原則として1カ月45時間・1年間360時間だが、限度時間を超えて延長しなければならない特別の事情が生じた時への対策として「特別条項付き36協定」を結ぶなど、例外取り扱いも規定されている。しかし実情として、同協定を結んでいない、あるいは結んだことが労働者に知られていないといった状況で時間外労働などが課せられていることも多く社会問題化している。(2016-1-22)

〇清澤眼科でもこの36協定を労働基準監督署に提出して、時間外労働は順法的に行うようにしています。

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