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2016年12月18日

8418:第2部:目からウロコのSPK 聴講印象記

第2部:目からウロコのSPK 聴講印象記

清澤のコメント:この会の第2部は「目からウロコのSPK」という2題でした。
1) は「たかがSPK、されどSPK」と題して東京大 臼井智彦先生のお話。SPKの部位別の原因などが紹介されました。
2)は「SPKに水をあげよう」という慶応大の内野裕一先生のお話。インテグリンとフィブロネクチンが角膜びらん面にそれぞれできて、その両者を引きよさるのが良く知られたヒアルロン酸であると説明されました。聞いていてはわかるけれど、なかなかヘビーな内容です。

   ---聴講メモ---
第2部:目からウロコのSPK 

1) 「たかがSPK、されどSPK」東京大 臼井智彦
SPKとは、Superficial punctate keratopathy(点状表層角膜症)
上皮の部分的脱落はなぜ起きたのか?
原因では:
上なら:上輪部角結膜炎(SLK)やリッドワイパー上皮症
瞼裂、下方、びまん性の3種なら:ドライアイ
診断には、眼瞼、角膜、涙液、結膜と順にみて行く
    眼表面以外(リウマチ、遺伝など)も考えて。
Conjunctival punctate stainingなら角膜毒性の非ドライアイを考える
Patchy SPK:集束したSPKのこと
閉瞼不全でも下にできる。
    落屑状SPKは春季カタルに出る。アレルギーではシールド潰瘍も作る。
Voltex retinopathy:輪部機能低下でできる渦巻き状の上皮障害。

    〇SPKによる変化なら 
    1、 バリアは:上皮では実質の1000倍のバリア機能がある
    2、 視機能の低下も引き起こされる

2)「SPKに水をあげよう」慶応大 内野裕一
SPK傷の深さを考えよう。SPKなら表層細胞と翼状細胞までを犯す。
    一方、角膜びらんはボーマン膜までの深さを犯したもの。
    びらんでは、インテグリンが傷の横の翼状細胞の部分、フィブロネクチンが角膜実質から生える。
    そして、これがお互いにくっついて傷を修復する。
    その結合を助けるのがヒアルロン酸である。
    傷の臨床的な重篤さの判断には瞳孔領に着目する。
    視力の不良を訴えるのは、不正乱視が起きるから。
    :瞳孔領を守る力の有るのはジクアス

    ヒアルロン酸の保水性とは:逆にメニスカスに水を引く「盗涙」作用も強い。
    どうやって量を増やすか?:涙点プラグが良いが、ジクアスも可。推奨は6回
    涙の質を良くするのは?:水濡れ性はMUC1,MUC4,MUC16が膜型ムチンを作る。
    特にMUC16が水を眼表面に水を抑える。その目的ならジクアスもレバミピドもよい。
    上皮細胞の再現にはEGF(エピテリアル・グロース・ファクター)やビタミンAが必要なのだが、それは涙を介して角膜に渡されることが重要。

ーーーーここで第3部まで10分休憩ーーー

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