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2016年9月29日

8176: マネーロンダリング (橘玲) 読後印象記です。

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8176: マネーロンダリング (橘玲) 読後印象記です。この1週間ほどこの本を読んでいました。

マネーロンダリング 橘 玲

平成15年初版発行です。香港を主な舞台、東京の新宿あたりをサブの舞台にしていますが、ここ南砂町も最後近くに少しですが出てきます。

オフショア取引の「Tips(チップス)」をちりばめている感じの物語です。Tipsという英単語は「ちょっとしたヒント」や「秘訣、コツ、小技」といった意味。さらに、tips, tricks and traps といえば〔何かをやる上での〕ヒントとこつと注意点[落とし穴]となります。国際金融でのそんな感じの知識がちりばめられています。でも出てくる人物たちの扱う金額は比較的小粒で、中小企業の親父さんとか、やくざの一員とかのレベルで有って、決して一部上場企業やメガバンクが動かす規模のお金ではありません。

オフショアという言葉も以前から聞きましたが、わかったようなわからぬような概念です。オフショア(offshore)は、「国または本土の沿岸から遠く離れた地域(海外)」のこと。これが金融用語では、非居住者(外国人)に対して、租税環境を優遇している国または地域を指す意味で使われているそうです。

一般にオフショアとされる国や地域では、歴史的な経緯や環境的な事情などから、外国の投資家や企業の資産管理を積極的に受け入れるために、金融面や税制面に対する合法的優遇措置のある特別金融区を設けています。また、この特別金融区においては、投資や事業によって得た収益に対して税金がかからないなどのメリットがあるため、別名で「タックスへブン(租税回避地)」と呼ばれることもあります。

以前ビルマに行った知人が盛んに使っていた言葉が「オフショア開発」これは、上の意味とは少し違って、情報システムやソフトウェアの開発業務を海外の事業者や海外子会社に委託・発注すること。営業や企画、設計、納品、サポートなど顧客に近い業務は本国で、実装やテストなどを海外で行なうといった形で分業することが多いということです。

 さて南砂町でしたね、 『そこは一目でそれとわかる、独身者用のワンルームマンションだった。南砂町からすぐの所にあり、一階にはレンタルビデオショップが入っている。商店街にはコンビニやクリーニング店、定食屋が並び、終夜営業のカラオケボックスも何件かある。半径100メートル以内の生活圏で、すべての用が足せるようにできている。』というのはうまい表現です。これは、南砂町ならば、砂町公園を北に出た元八幡通りあたりを考えるとよさそうです。著者は此処にも来たことがあったのでしょうか?

 アマゾンでの解説は意外と詳しいです。

: アジアでも屈指のオフショア金融センターである香港と日本を舞台に繰り広げられる国際金融情報小説。この小説の特徴は、通常の金融サスペンスと比較してその状況設定、描写がリアルな点にある。著者の橘玲は、「ゴミ投資家」シリーズで知られる「海外投資を楽しむ会」創設メンバーの1人であり、自ら相当の金融現場を経験していると思われる。

小説の主人公である工藤秋生は、34歳で香港在住のFA(ファイナンシャル・アドバイザー)。都市銀行、ニューヨークの投資銀行、ヘッジファンド運用会社を経て、現在は香港で日本人を相手にオフショア関連のアドバイザーをやっている。その工藤のもとに日本から若林麗子と名乗るゴージャスな美人が現れる。日本での複雑な事情も知らぬまま、工藤はその美人に香港でオフショア会社、オフショア銀行、私書箱サービスを利用したスキームを提案。

しかし、その数か月後、日本から黒木という男が工藤のもとにやってきたとき、工藤は自分がとんでもない深みにはまっていくことを知る。麗子は黒木が関係する50億円を日本から送金し、そのまま行方をくらましているという。黒木はオフショア事情に精通している工藤に助けを求めたのだった。

その後、工藤は日本に飛び、話の全容を知ることになる。50億円のありかを求めて再び香港に戻り、さらに日本に戻る工藤。話はいよいよ複雑に絡んだ結末へと向かう。美人麗子の運命は? 麗子が絡んだ50億円の行方はいかに?

本書の内容はあくまでフィクションであるが、端々に出てくる情景や設定、金融実務の話はリアルな現実である。香港での金融実務の現実を知ることができる、貴重な内容といえるだろう。(木村昭二) –このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容紹介

「五億円を日本から送金し、損金として処理してほしい」美しい女の要求は、脱税だった。四ヶ月後、女は消えた。五億ではなく五十億の金とともに。女と金はどこへ? 驚天動地の金融情報小説!

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