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2016年9月15日

8129:実は競技能力とは無関係! 「動体視力」って何?:記事紹介

実は競技能力とは無関係! 「動体視力」って何?(出典;http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/101600042/090900023/?ST=exercise&cs=arw_f)

動体視力の数値が低いトップアスリートも。競技能力には経験や精神状態、判断能力、戦術・戦略なども影響する 2016/9/13 仲尾匡代=医療ライター (日経 Gooday知っ得キーワード から抜粋)

◎トップアスリートに最も大切なのは静止視力

 トップアスリートの視機能は、一般人と比べて優れているのだろうか。国内のトップアスリートのメディカルチェックを行っている国立スポーツ科学センターで多くのスポーツ選手の視機能について調べてきた、えだがわ眼科クリニック(東京都目黒区)院長の枝川宏医師に話を聞いた。

 「トップアスリートの視力は全体の8割以上が1.0以上の矯正視力を持っていまた。」(枝川医師)。視力=静止視力(Static Visual Acuity:SVA)。

○静止視力を競技種目別にみると、球技種目の選手の方が、格闘技や陸上競技などの競技者よりも、視力が良い。(日本視能訓練士協会誌;44,183-190,2015)では、動くものを目で追い、判別する視力「動体視力」はどうだろうか?。

◎競技能力・競技成績の優劣は、視機能だけでない。
トップアスリートは必ずしも動体視力の測定結果がいいわけではない。:枝川医師。

○動体視力は目の機能のように捉えがちだが、バランス感覚や反応の速さなど、運動を巧みにこなす能力-“運動神経”による影響も大きい。さらに、経験、精神状態、判断能力、戦術・戦略が競技能力を左右する。

「『動体視力の数値が悪いのでトップアスリートには向かない、目指せない』と言われ、ジュニア時代にその芽を摘まれることがあるとしたら、大きな間違い」:枝川医師

 スポーツ選手の視覚と競技能力について、日本では、目の機能(見る力)を中心とする研究が盛んだが、「諸外国では検査技術の進歩に伴い、脳の機能を中心に分析する研究分野が主流となっている」(♯1)(枝川医師)。

◎知ってる? 動体視力の検査方法
 昔から、動くものを追いかけ、判別する視力は「動体視力」と呼ばれている。

【動体視力の種類】
KVA動体視力(Kinetic Visual Acuity)…自分に対して直線的に向かってくる物体を識別する
DVA動体視力(DVA:Dinamic Visual Acuity)…自分の前を横切る物体を識別する

 高齢者講習で動体視力を測るのは、輪の切れ目を認識してからボタンを押すまでにかかる「反応速度」が、加齢とともに遅くなるとされるため。ただ、反応速度は本人の性格にも左右されるため、枝川医師によると、動体視力の医学的な意義は明確でないという。

Profile 枝川 宏(えだがわ ひろし)医師 えだがわ眼科クリニック院長(東京都目黒区) 日本体育協会公認スポーツドクターとして、スポーツと目と視力について研究を続けている。著書に「あぶない! 守ろう! 大事な目 1 身近なトラブル」(汐文社)「子どもの目を育てる」(草土文化)などがある。

眼科医清澤のコメント:
南砂町駅には停車せずに通過してゆく快速電車の終点の表示が読み取れるかと思って試してみるのですが、DVA動体視力が十分に良くないのか?なかなか読み取れません。列車に合わせて首を回すことで速度を稼いで視線を動かそうとして試してみますが、やはりむつかしいです。眼球が視標を追従する緩徐な眼球運動(smooth persuit eye movement)の速さ(最大で100 deg/secともいう)が付いて行けないのかもしれません。

大脳の視覚連合領には立体視(奥行や距離を感じる能力)や空間認知の能力(地誌的見当識)などもあって、そのようなものも運動能力に影響を与えていそうな気がします。枝川先生の言う海外の研究(♯1)ではそのような能力も含めて検討されているのでしょうか?

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