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2016年8月9日

8033:「死んだ油田、産声再び 日本版シェール革命」:記事紹介です

8033:「死んだ油田、産声再び 日本版シェール革命」:記事紹介です
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日経産業新聞 Editor’s Choiceに「死んだ油田、産声再び 日本版シェール革命」という記事が出ています。放棄された古い油田を再評価してみたら実際に採掘した原油は埋蔵量全体の数パーセントにすぎないことが分かった。垂直に井戸を掘って、油層に達したらパイプを横に這わせると原油が出やすくなる。また酸などで岩盤を破砕すると採掘できる原油は更に増えるという話のようで、採掘の原理はシェールオイル採掘とほぼ共通な様です。現在の原油価格は低迷していて、サウジアラビアなどの産油国も、また米国のシェールオイル生産会社も窮地に立たされていると聞きます。個別の産油会社の株価などへの影響を目的とした多少眉唾な情報であるという可能性もあります。例え実用化されたとしてもその全体規模が日本の原油消費量の中で意味のある量が得られるのかは問題ではありましょうが、耳の片隅に残しておいてもよさそうな情報です。記事は2016/8/4付です。
 ーー記事の抜粋ーー
 旧北秋田油田(秋田市)。国際石油開発帝石(INPEX>)が開発、15年間生産を続けたが、生産量が落ち1973年に廃山になっていた油田。技術の進化が日の丸油田を再び商業生産の俎上(そじょう)に押し上げる「日本版シェール革命」。INPEXの最新掘削技術が油田を蘇生させようとしている。

 すでに6月末に調査井の掘削を完了、今、データ分析中。「商業生産の可能性あり」と判断すれば、2018年度にも実証試験井の掘削に入る。

■大量の採り残し

 八橋油田北部の埋蔵量とこれまで採掘した石油の量を比べると「採掘した石油の量はまだ全体のせいぜい数%」(技術本部の平岡尚・シニアコーディネーター)だという。

 八橋油田北部も貯留岩が地表から1500メートル下の地点にある。容積法はこの貯留岩の大きさを測る。孔隙率、つまり石油を蓄えておける隙間の大きさが重要。八橋油田北部はこの2つの要素に油の濃さである油飽和率を掛け合わせ、採り残した石油がかなりあることを突き止めた。

 泣きどころは、採掘のしにくさ。岩石のなかの流路が狭く石油も流れにくい。10ミリダルシー以下では真っすぐ下に掘削していく垂直坑井では自噴が難しい。「低浸透性砂層」にあたる。40年前、INPEXは油田を閉じた。

◎その油田を蘇らせる技術の一つが「酸処理」という方法。
 低浸透性砂層の場合、岩石中の流路が狭いため「石油が渋滞を起こす」これを解消するため、塩酸やフッ素酸を使い穴周辺の流路を広げる。流路が広がれば、採掘の効率があがる。もう一つが「水平坑井(こうせい)」。水平坑井は真下に穴を掘り進め、貯留岩に層に入ったところで折れる。貯留岩の層の分布にそってパイプを横に這(は)わせる。

■エネ自給率6%

 経済産業省によれば日本のエネルギー自給率は6%。

 米国では頁岩(けつがん)を砕き、そこから石油を取り出す技術の開発が、シェール革命を呼び起こした。ドバイ原油が1バレル40ドル近辺の現在の水準ならギリギリ採算がとれる。

 INPEXの油田再生も新技術が引き寄せたもの。膨大な資金が必要な探鉱の過程を省ける分、コストメリットは大きい。シェール革命を上回る衝撃を与える可能性すらある。(前野雅弥)

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