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2016年8月9日

7508: MOG抗体陽性とAQP4抗体陽性NMOスペクトラム障害の区別:論文紹介

Neurology 82(6):474-81。 EPUB 2014年1月10日。

眼科医清澤のコメント: 先日の毛塚先生のご講演に関連のありそうなペーパーです。翻訳途中で、止まってましたので翻訳を完成して掲示しましょう。

 類似の臨床報告はこちらにも翻訳引用してあります。また東大、井上眼科病院、それに私のところ(清澤眼科)の症例をまとめて日本眼科学会に提出した演題での視神経炎は総数63例で、「抗AQP4群は他群に比べ経過中最低視力、最終視力ともに低かった」という結論でしたので(https://www.kiyosawa.or.jp/archives/54375982.html)、言う所は共通でした。

  ---記事概要---
MOG抗体陽性とAQP4抗体陽性NMOスペクトラム障害の区別。
Sato DK, Callegaro D, Lana-Peixoto MA, Waters PJ, de Haidar Jorge FM, Takahashi T, Nakashima I, Apostolos-Pereira SL, Talim N, Simm RF, Lino AM, Misu T, Leite MI, Aoki M, Fujihara K.

抄録

目的: ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)抗体、アクアポリン4(AQP4)抗体、またはその両方の抗体に血清陰性である視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)患者の間での臨床的特徴を評価する。

方法:
3つの研究機関(ブラジルの2施設と、日本の1施設)でNMOSDと診断された患者からの血清を、生きたトランスフェクト細胞と細胞ベースのアッセイを使用して、MOGおよびAQP4抗体について検査した。

結果:
215人のNMOSDのうち、7.6%(16人)がMOG抗体陽性で、64.7%(139人)がアクアポリン4抗体が陽性であった。両者陽性のものは居なかった。MOG抗体陽性者はアクアポリン抗体陰性者の21.1% (16/76)を占めた。

AQP4抗体陽性あるいは血清陰性患者に比べて、MOG抗体陽性患者では男性比率が高く、より脊髄よりも視神経に限定的な症状を示した。そしてより両側に視神経炎を示す頻度が高かった。単一回の発症が多い。脊髄での病変は下部脊髄に分布することが多かった。そして機能的な回復を見易い。

結論:
MOG抗体を持つNMOSDの患者は、明確な臨床的特徴の違いがある。その発作回数は少ない。血清反応陰性またはアクアポリン4抗体患者よりも優れた回復性を示す。

Neurology. 2014 Feb 11;82(6):474-81.

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