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2016年7月28日

7995:メインテートの目の副作用とは

無題
不整脈の薬であるメインテートを使っている患者さんから「目のかすみ」があるという訴えでの相談を受けました。そこでどんな機序でのかすみが考えられるのかを調べて見ました。:

ビソプロロール フマル酸塩
製品例 : メインテート錠0.625mg~2.5mg~5mg
区分 : 不整脈用剤/β遮断剤/選択的β1アンタゴニスト

概説 心臓を休ませ、血圧を下げるお薬です。高血圧症のほか、狭心症や不整脈、慢性心不全の治療に用います。

作用 心拍をおさえ心臓を休ませる作用があります。作用メカニズムは、心臓にある交感神経のβ受容体を遮断することです。これにより心臓の拍動がおさえられ、血圧が下がります。高血圧症のほか、狭心症や不整脈(頻脈)の治療にも用います。

本来、心不全には禁忌なのですが、病状によっては有効なことが分かってきました。心臓の負担が軽くなり、予後の改善(長生き)につながる可能性があるのです。そのため、心筋症や一部の慢性心不全に対し、専門医により慎重に使用されることがあります。

特徴 β遮断薬(ベータブロッカー)という系統です。同系のなかでは以下のような特徴をもちます。

•β1選択性:心臓にだけ選択的に作用します。気管支への影響が少く、喘息を誘発する危険性が比較的低いと考えられます。

•ISA-:内因性の交感神経刺激作用がありません。この特性は、心臓への無用な刺激がないことを意味し、心臓を純粋に休ませるのに好都合です。一方で、徐脈作用が強く、心不全の発現に注意が必要です。

•水溶性:吸収や代謝が遅く、多くは腎臓から直接排泄されます。また、脳内に入りにくいので、気分の変調など中枢性の副作用が少ないと考えられます。

•半減期が長く、持続性があります。服用回数は、通常1日1回だけです。

•心不全に対する有効性が海外での臨床試験で確認されており、ヨーロッパを中心に心不全の治療に広く用いられています。もともと、日本では適応外でしたが、2011年に公知申請という特例扱いで、慢性心不全の効能が正式に認められました。

そこで:メインテートの副作用とは

①この薬に対してアレルギーのある人は、過敏症状(発疹(ほっしん)、かゆみなどのアレルギー症状)をおこすことがあります。

②涙液が減少することがあります。また、ときに頭痛、めまい、不眠、胃腸障害(吐き気・嘔吐(おうと)、食欲不振など)のほか、ねむけ、うつ状態(ふさぎ込みがちになる)、のどの渇き、口内炎、ほてり、頻尿、疲れ、だるさ、手足のしびれ、気管支のけいれん、脱毛、脳貧血、目のかすみ、血糖値の低下、総コレステロール値の上昇などがおこることがあります。このような症状がおこったら、必ず医師に相談してください。

③服用している薬によって差がありますが、ときに心不全、低血圧、房室ブロックなどの循環器障害が現れることがあります。

目のかすみという項目もありますが、その前に涙液の減少がありますからドライアイが眼のかすみを招いていたのかもしれません。

◎という訳でスカラ、次回来院時には、フルオレスセイン角膜染色テストとシルマーテストを行ってみることに致しましょう。

追記:
β遮断薬が使用される疾患は狭心症、高血圧、頻脈性不整脈、緑内障など様々です。それらの疾患の状態によりβ遮断を第一選択として用いるケースがあります。緑内障でもβ遮断薬が良く使われています。

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