お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2016年7月3日

7916:近視進行防止:コンタクトレンズの有利な点:不二門尚先生(聴講記)

日本コンタクトレンズ学会 特別講演

近視進行防止:コンタクトレンズの有利な点 大阪大学 不二門尚:聴講記録です
1、 実験近視でわかったこと
付加したレンズに応じた眼軸長の変化が見られる。
その眼軸長延長部位はボケを与えた視野にも対応する(その伸長は調節機能には関与しない。視神経は切っても同じなので、網膜内の現象であるという事が解る。)
先天性停止性夜盲で、オン経路がやられると同時に近視が強く出る。
カイニン酸やAPV(短く)でこの神経経路はモヂュレート出来る。一酸化窒素合成酵素阻害剤でも同等の事が見られる。
つまり、ドーパミン含有アマクリン細胞がカギであり、その活性化で近視予防が可能である。
アジア人には強度近視が多い。
網膜の新生血管の様にひどい変化ならアイーリアやルセンティスの様に眼内注射も使えるが、近視の様にマイルドな変化では点眼などで済ませたい。
逆に近視では、近視の度が強くなくても網膜の変性は進む。これは緑内障でも同様である。
近視コントロールの目標はー6Dを越えないようにしようという事。
進行する近視の変化を年間40%だけリダクションできれば、-6.0Dを越えないから、近視の合併症は減らせるはずだ。
近視の進行は通常8歳を過ぎてから近視化する。それはレンズの変化がその他の変化を埋め合わせるという正視化現象が起きているからである。
近視は(1)早期発症型、(2)通常型、(3)晩期発症型とを別ける(Thornらの説)
近視を起こす環境因子には:家族性、人種の影響、このほか近くで読むことによる影響、そして長い時間読むことの影響などが有る。
屋外活動が多いと近視が減る。このことは中国で大々的に調べられた。屋外で日傘をさして勉強させるほどのものだ。
アトロピン、ピレンゼピン⇒アトロピンなら超低濃度の0,01%でよい。この濃度なら近見視力障害も少ない。
早いうちに―7,0を越えてしまう様な若年発症のケースには効かないかもしれない。
木下先生のグループの研究は180人を二組に分けて調べている。

近視眼には調節ラグがある。これは刺激よりも少ししか調節をしないという事である。その具体的な対応として
(1)カールツアイスMCレンズ
(2)軸外収差補正レンズ:単焦点、ツアイス社:残念ながら、日本の多施設研究ではその有効性があるという結果は得られなかった。
(3)コンタクトレンズでは:
長所:種々あり
短所:小児で管理が困難、感染の可能性など。
しかし、中国での研究では近視進行に34%の抑制を示した。
平岡のオルソケラトロジー研究でも:5年間で30%抑制したという良い結果であった。(近視をなくすのを目的としないで、最終的に―6,0を越さないのが目的ならこの結果でも十分良い。)

演者はメニコンのレンズDuoを二宮眼科で試してみた。その結果、眼軸の伸長は抑制できた。その値も47%と大きな効果であった。
遠近両用のレンズでも有効かもしれない。

軸外収差の比較:低加入度コンタクトでは軸外収差は改善してない。
調節ラグの測定:低加入度の近視抑制は調節努力の低下に依るのだろう
小児でも調節努力が少ないか眼軸長改善もしれない。

結論:
環境因子(屋外活動を増やす)
低濃度アトロピン、オルソK他

Categorised in: 未分類