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2016年6月16日

7856: 注射の痛み、塗り薬で緩和:記事紹介

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注射の痛み、塗り薬で緩和 毎日新聞2015年12月29日

清澤のコメント:これってボトックスの時には使えないものだろうか?と思ったので記事を採録してみます。エムラクリーム;皮膚に塗るクリーム状の局所麻酔薬(主成分はリドカインとプロピトカイン)。クリームを使うときは注射針を刺す約1時間前に、腕など注射針を刺す部分に塗って、プラスチックフィルムで密封した状態にしておく必要があるのだそうです。

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まずはチューブからクリームを竹べらに落とす

 注射などの痛みで子どもが泣き叫び、手に負えなくて困ったという体験をもつ親は多い。つい最近、注射の痛みを感じなくさせる塗り薬が登場したが、医師の間でさえ認知度は低く、あまり普及していない。いったいどのような薬なのか。

 ●小児用局所麻酔薬

 この薬はエムラクリーム。皮膚に塗るクリーム状の局所麻酔薬(主成分はリドカインとプロピトカイン)だ。世界ではすでに70カ国以上で使われ、国内でも大人向けには使われてきたが、今年6月にやっと注射針を皮膚に刺すときの局所麻酔薬として小児用にも承認された。

 ●処置の苦労も減り

注射する部分に円を描くように塗る=東京都大田区の大森病院で

 東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区)では10月から、子どもの採血や点滴挿入時、注射針を刺すときに苦痛が伴う検査処置時などでエムラクリームを使い始めた。以前は注射と聞いたり、針を見たりするだけで泣く子が多く、人形やおもちゃを持たせてあやすなど、処置の必要を説明し協力を求めるにも大変な苦労をしてきたという。

 しかし、「エムラクリームの導入後は、自発的に手を差し出す子どもまで出てきた」と看護師でチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)の原田香奈さん(38)は痛みや苦痛の軽減効果を話す。

 原田さんは「それにしても、日本でも子どもに使えるようになるまでの道のりは長かった」と感慨深げに話す。8年前、子どもや家族に心理社会的な医療支援を提供する専門職であるチャイルド・ライフ・スペシャリストの資格を取るため、米国の大学に2年半留学、オハイオ州の子ども病院で研修を受けた。

 そこで驚いたのが採血や点滴挿入時の光景だった。米国の病院では採血や注射などで子どもの皮膚に注射針を刺すとき、看護師たちは「これから痛みを取るために魔法のクリームを塗るよ」と言って腕に白いクリームを塗っていた。これが局所麻酔の塗り薬だった。日本と異なり、子どもたちが嫌だと暴れたり、泣き叫んだりする光景はほとんどなかった。

 それから8年。同大森病院では、子どもの腕からカテーテルを入れるときにも、腕に塗ってみたところ、通常の挿入時の痛みの度合いを8〜10とすると、クリームを塗ったときの痛みは0〜1の感じだと答えた。

 いまも緊張と不安で泣く子どもはいるが、注射針を刺す時の痛みを緩和できるようになった。4歳の子どもでも絵本を見ながら、「本当だ、痛くない」とエムラクリームの効果に驚いている。

 エムラクリームは以前でも、成人患者の血管腫や母斑の治療では皮膚へのレーザー照射時に使用が認められていた。注射時の痛みが嫌で病院へ行きたがらない子どもが多い現状があるだけに、同クリームの有効性などを研究してきたJR東京総合病院の花岡一雄名誉院長(日本麻酔科学会専門医)は「注射や点滴などで局所麻酔薬が乳幼児や14歳以下の小児にも使えるようになったことのメリットは非常に大きい」と今後、痛みの緩和に大きく貢献すると話す。

 クリームを使うときは注射針を刺す約1時間前に、腕など注射針を刺す部分に塗って、プラスチックフィルムで密封した状態にしておく必要がある。塗ってすぐに注射できないもどかしさはあるが、以前のように子どもが腕を出して落ち着くのを待ったり、処置の仕切り直しに時間がかかったりするのに比べると相当に楽だ。

 ●全国に普及を

 原田さんは「日本では痛みを我慢し、頑張ったらほめる文化がある。しかし、何度も採血が必要な子どももいるので、痛みを軽くする方法があるならば、痛みの我慢は必要ないはずだ」と全国の病院に普及することを願っている。【小島正美】
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