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2016年5月19日

7765 「夏の農作業に向けて、目を太陽から守ろう」:

「強い日差しを浴びすぎると視力の低下に、太陽から目を守ろう」
農業共済新聞2016年5月18日の記事紹介です。

先週末に農業共済新聞 広報部新聞編集室 から記事の案が送られてきました。「記事は、来週の水曜日に掲載予定。掲載後には、掲載紙もお送り致します。」とのこと:フライングにならないように掲載を待って採録させていただきました。結構長い記事です。これから梅雨が来ますが、約1か月の梅雨が明ければもう夏はその先です。元の記事は「夏の農作業に向けて、目を太陽から守ろう」でしたが、印刷されたものでは「強い日差しを浴びすぎると視力の低下に、太陽から目を守ろう」でした。

概要は;清澤眼科医院(東京都江東区)の清澤源弘院長に、強い日光を浴び続けることで起こる目の症状や、対策などについて紹介してもらう。

 【目も日焼けする】強い光を浴びた後でおこる角膜糜爛。
 【慢性的な目の障害へ配慮が重要】眼表面に見られるのが翼状片と瞼裂斑。
 【白内障の原因にも】レンズが白く濁って視力が低下するのが白内障です。
 【著しい視力低下「加齢黄斑変性」にも関連】「加齢黄斑変性」は紫外線が網膜に当たることで引き起こされます。
 【帽子やサングラスの着用で対策を】紫外線などの対策には、帽子の利用が良い。

  --記事の引用です---
5月2週号・暮らし面トップ「強い日差しを浴びすぎると視力の低下に、目を太陽から守ろう」

 日差しの強い野外で農作業も多くなる中、肌だけでなく目にも対策を。強い日光を浴びすぎると、視力低下などの影響もあるという。清澤眼科医院(東京都江東区)の清澤源弘院長に、強い日光を浴び続けることで起こる目の症状や、対策などについて紹介してもらう。

清澤眼科医院院長 清澤源弘さんに聞く

 豊かな実りを約束するお陽さまの光。それは得難い物なのですが、強すぎると目を傷める原因ともなります。

 【目も日焼けする】
 太陽の光による目の障害には急性のものと慢性のものがあります。急性のものとしては、スキー場や海水浴などで強い光を浴びた後でおこる角膜糜爛〈びらん〉がまず挙げられます。

 日焼けでは強い日光の下で肩をさらして作業をした後などに赤く腫れて皮がむける現象がみられますが、目の表面の角膜でもこれと同じことが起きるわけです。痛みが激しく、目を開けていられないということが起きます。冷やすとそれなりの鎮痛効果がありますが、眼科を受診すると麻酔剤で痛みを抑えてもらえます。

 場合によっては、まぶたとの摩擦による刺激を減らす目的で保護用のコンタクトレンズを入れてくれます。この状態で痛みが治まれば、たいていは何も後遺症がなく治ります。

 【慢性的な目の障害へ配慮が重要】
 次に、長い間の日光への暴露で見られる目の変化をお話ししましょう。
 まず、眼表面に見られるのが翼状片〈よくじょうへん〉と瞼裂斑〈けんれつはん〉。翼状片は白目の表面から白い組織が角膜(茶目)に向かって伸びてきます(写真1)。
翼状片

すぐに視力低下の原因にはなりませんが、時々赤く充血し、気になります。これと似ていますが、白目で特に目の鼻側に盛り上がりを作るのが瞼裂斑です。

 どちらも長期的な紫外線への暴露が原因で、目の渇き(ドライアイ)もその発生に関連しています。

 翼状片は大きくなると乱視を起こし、それ自身が光を遮って視力低下の原因ともなります。大きくなるならば、その切除を外来診療でしますが、軽いうちは点眼薬の投与でよいでしょう。

 【白内障の原因にも】
 眼の中にはピントを合わせるためのレンズが備わっており、近くを見るときにはこのレンズを厚く、遠くを見るときにはこのレンズを薄く変形させています。年を取ってこのレンズが白く濁って視力が低下するのが白内障です(写真2)。
成熟cat2

その進行には光、殊に紫外線への暴露が影響するといわれています。

 対処は、初期なら白内障用の点眼液を使います。白内障が原因で、視力が0・6程度まで下がり眼鏡を掛けても新聞を読むのに苦労するようになったら、人工水晶体に入れ替える白内障手術をお勧めします。

 手術の所要時間は片目30分程度で左右眼を別の日に行います。眼科の手術では最も結果に喜んでいただけますが、糖尿病などの合併症があると、それだけで済まない場合もあります。

 【著しい視力低下「加齢黄斑変性」にも関連】
 網膜の中央に出血などを起こす「加齢黄斑変性」が注目されています。紫外線や太陽光が長年にわたって網膜に当たることで引き起こされます(写真3)。
AMD(L)

 青系統の光による慢性刺激が眼底で血管増殖を呼び、発生したぜい弱な新生血管が破れて網膜下出血を起こし、著しい視力低下を起こします。

 治療法としては薬剤内服のほか、血管増殖を抑える薬剤の眼内注射が開発されました。難点はその注射液が高価なこと。症例によっては、数か月ごとの継続的投与が必要です。

【帽子やサングラスの着用で対策を】
 紫外線などの対策には、帽子の利用が良いでしょう。特に、つばの広い麦わら帽子は好適です。

 眼を守るサングラスの使用などもお勧めします。濃い色のサングラスは、目が光を多く取り込もうと瞳孔が開き、かえって紫外線を多く取り込んでしまうこともあるので注意が必要です。UV(紫外線)カット機能などは、商品によって効果に差があるので、購入の際に十分に確認しておきましょう。

 目に気になる症状を見つけたら、最寄りの眼科に対処を相談してください。
§E

別項1・「強い日光が影響する症状の例」
 写真1 翼状片……紫外線などで上皮が傷み、回復する過程で過剰な細胞分裂が起きて発生する。大きく伸びると視力低下の原因となる。

 写真2 白内障……目のレンズにあたる水晶体が加齢などの原因で白く濁り、目がかすんで見えにくくなる。

 写真3 加齢黄斑変性……色や形を識別する視細胞が集まる黄斑に発生する異常。網膜の下でぜい弱な血管が破れて出血し、著しく視力を低下させる。
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