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2016年5月13日

7744:第789回東京都眼科集談会(昭和大担当):印象記

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第789回東京都眼科集談会:印象記 平成28年5月11日 千代田放送会館
昨日その一部が開業した旧赤坂プリンスホテル跡の商業区域<東京ガーデンテラス紀尾井町>はこの会館の隣地です。テラス紀尾井町も見てきました。殊に旧朝鮮李朝王家の屋敷跡の洋館がその周りの工事中ではありますが、特に綺麗に再生されていました。
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1、当院にいける黄班円孔に対するInverted ILM flap法の短期成績 岡和田英昭ほか 昭和大
ステージⅣの黄班裂孔で初回手術の症例に対して内境界膜を黄班裂孔に押し込む手術を行った。再剥離は無いが、エリプソイドゾーンの再生は悪かった。
コメント:エリプソイドゾーンとは内外節のつなぎ目で以前の言葉だとIS-OSラインのこと。その裂孔部分は視細胞で埋まっていたのであろうか?

2、東京都区南部の眼科救急の診療実績 禅野誠 他 昭和大
夜間眼科救急を受ける病院が2つしかなかったので、昭和大学と東邦大学大森に都立荏原病院を加えて夜間救急を持ち回りにした。月に40人程度が受診し、患者の年齢では20-30歳と10代以下が多い。眼外傷が25%程度。受診はこの5年でほぼ半減していると。

清澤のコメント;多くは夕方なのではないか。とすれば当医院がそうであるように7時まで診療するところは増えているだろう。現場が御苦労されているのには感謝するが、24時間トリアージュされてないものを当直医がみるというのでは、現場も疲弊するであろうし、病院経営的にも成り立たないのではなかろうか。

3、Vogt-小柳-原田病VKHに対するステロイド治療前後における視神経周囲の眼底自発蛍光 小野江元 ほか(日本大、2016年日本眼科学会演題)自発蛍光にはリポフスチンが起こすBW-AFとメラニンが起こすNIR-AFが有る。5例10眼のVKHでは、NIR-AFが初期には低蛍光で、パルス後に蛍光が強くなる変化が見られた。

清澤の感想:2種類の自発蛍光が分離されることを今日まで知らなかった。今後調べて理解しておきたい。
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4、Retinal Tuft レチナルタフトに由来する件陰性網膜裂孔の裂孔分布:田中住美(竹内眼科クリニック)

マイケルソンがレチナルタフトと呼び、スケペンスがグラニュラーティッシュ―と呼んだ構造は全く同じではないが胎生期の遺残かもしれない。これが網膜の耳側で上側の鋸状縁付近に多発して網膜を引き上げ、裂孔形成の原因になる。タフトの有る部分には網膜裂孔が多発し、観察も難しいので注意を要する。硝子体手術の時代ではあるが、この部分にはバックルを当ててしまうのも良い選択であろう。

清澤の感想:とてもそこまでの詳細な観察は私のの診療では見られてはいない。田中住美先生および竹内眼科ならではの詳細な観察である。このクリニックはこの会での発表も多く、見習いたいものである。
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5、緑内障経過中に髄膜腫を併発し視野欠損・視力低下が増悪した一例 川島真ほか(帝京大) 

清澤のコメント:これは要注意なありうるケースである。最初が緑内障という診断であったが、鼻側階段もなく、元が緑内障ではなかったのではないか?とも聞くことが出来る症例であった。

特別講演
1、糖尿病黄班症の治療戦略~硝子体手術vsVEGF阻害薬

抗VEGF注射  岩渕成祐 (昭和大)黄班浮腫が有れば硝子体注射を行う
硝子体手術 藤沢邦見 (昭和大)DM糖尿病黄班症に対する硝子体手術 十分に牽引を取って十二分な光凝固をおく。網膜黄班部の浮腫も取れる。

 さすがにこの演題への会場での質問は多かったです。

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