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2016年4月10日

7637:日本眼科学会ポスターから その1

○P1-004 周術期抗菌点眼薬の結膜嚢常在菌に対する長期的影響の検討
[演者] 子島 良平:宮田眼科病院
LV FX点眼液1.5%の周術期の使用で、S. epidermidisのLVFX感受性率は低下し、点眼終了後6Mでも点眼前と同等の状態には復帰しなかった。
コメント:つけやすいからと言ってLVFXを漫然とつけさせるのも良くないということか?

○P1-005 結膜下出血の発症・促進因子と気象
[演者] 山田 利津子:聖マリ医大・アイソトープ研究室,
SC Hは台風通過前・西日本に停滞前線がある時は高気圧で、台風通過後は低気圧の状況下で発症した
コメント:結論の切れ味は今一つだが、このような着目点もあると言うこと。

○P1-008 抗緑内障点眼薬の長期使用が涙液安定性に及ぼす影響
[演者] 徳田 直人:聖マリ医大,
抗緑内障点眼薬の長期使用は涙液油層よりも涙液液層に影響している。
コメント:BUT短縮は油層の変化では?とも思ったけれど。着想はありうる実験。

○P1-012 オフィスワーカーのドライアイに対するジクアホソル点眼とレバミピド点眼の効果
[演者] 島﨑 潤:東京歯大・市川
オフィスワーカーのドライアイに対しては、D QS、RBMともに有効。
コメント:患者の症状や病態に応じた使い分けは考えておりますが、ジクアスの方が最初には出しやすいと感じています。

○P1-029 翼状片におけるD-アミノ酸含有蛋白質の沈着
[演者] 加治 優一:筑波大,宮田眼科
D-アミノ酸含有蛋白質に対する免疫反応が翼状片の発症にかかわる可能性がある
コメント:それが原因かどうかはわからないが、翼状片にはそういう視点もある。

○P1-054 眼圧上昇に関与する遺伝子多型の原発開放隅角緑内障への関与について
[演者] 間渕 文彦:山梨大,
【結論】POAGは、NTG、HTGを含めIOP-related遺伝子多型の相加作用により発症する。
コメント:タイガー遺伝子で決まりかと思ったが、眼圧が上がる因子は単一ではない?
初めに演者は「広義原発開放隅角緑内障(P OAG)感受性遺伝子多型は、眼圧上昇に関与する intraocular pressure(IOP)-related遺伝子多型と、眼圧とは関係なく視神経の脆弱性に関与する non-IOP-related遺伝子多型の2つに分類されると考えられる。」と言っている。

○P1-057 広義原発開放隅角緑内障における視野障害進行に関与する因子
[演者] 内田 望:東邦大・大橋
POAGにおいて、乳頭出血の既往、緑内障家族歴および点眼数が多いことは視野進行に関与している可能性が示唆された。
コメント:緑内障治療者としては最も興味があるであろう点。

○P1-058 強度近視に緑内障様視野障害を認めた男児の一例
[演者] 木村 友剛:木村眼科内科病院
緑内障様視野障害を呈した 13歳男児の報告。【結論】眼軸延長により強膜と篩状板の接合部位にストレスが生じ、網膜神経線維障害を起こしたことで緑内障様視野障害が生じた可能性。
コメント:一例報告でもしておく価値はあるだろう。

○P1-060 線維柱帯切除術による視神経乳頭血流変化の検討
[演者] 玉田 邦房:岩手医大
線維柱帯切除術により眼圧の低下および眼灌流圧の上昇を認め、それに伴い視神経乳頭血流が改善する可能性が示唆された。
コメント:これもやればこの結果が出そうな妥当な実験。

○Senior Loken症候群における新規遺伝子座(SCLT1遺伝子変異)の同定
[演者] 片桐 聡:東京慈恵医大,
 Senior Loken症候群(SLS)は、高度な網膜変性とネフロン癆による腎障害を主とする稀な常染色体劣性遺伝病。新規SCLT1遺伝子変異が同定され、逆転写PCR解析から、SCLT1の機能喪失が示唆された。SCLT1機能喪失変異は多臓器障害を引き起こす重篤な繊毛症(ciliopathy)の原因として報告されているが、同時に SLSの原因になり得る。

コメント:これから話題になることもありそうなので掻き出しておきます。

○P1-094 手足口病後に黄斑症を発症した13歳の1例
[演者] 宮田 真衣:三重大,
手足口病は発熱の1-3日後に手足口に有痛性の水疱性丘疹が出現する。約90%は5歳以下で発症するが、稀に 10歳以降に初感染する。その場合は重症化しやすく、肺炎、髄膜炎、脳炎、心筋炎などを伴うことがある。

コメント:知っていればそれとわかるであろう。

○P1-097 正常眼の眼圧上昇時における眼血流動態の検討
[演者] 赤堀 友彦:名古屋大
正常眼においては急性の眼圧上昇時には視神経乳頭部・脈絡膜ともに血流が低下し、脈絡膜血管成分面積も減少した。

コメント:正常ボランティアに逆立ちさせて検査をしている様は異様。

○P1-104 低眼圧を伴う裂孔原性網膜剥離の初回手術についての検討
[演者] 大塚 寛樹:鹿児島大,
低眼圧群は通常眼圧群と比較して有意に年齢が高く、剥離範囲が広かった。また復位率も低い可能性がある。

コメント:そういうことかと知っておこう。

○P1-110 抗VEGF薬硝子体注射治療開始後の脳心血管系障害
[演者] 小笠原 雅:福島県医大
抗VEGF薬硝子体注射開始後に生じた合併症を検討する。ルセンティス硝子体注射(IV R)を行った1 578名1931眼と、アイリーア硝子体注射(IVA)を行った911名994眼抗VEGF薬治療後、脳心血管障害は全体の0.53%に生じていた。実臨床においても抗 VEGF薬治療が脳心血管循環系に与える影響は少ないと考えられた。

コメント:よかったね、ではあるが可能性は忘れないでといったところ。

○P1-115 加齢黄斑変性におけるMuller細胞とsirtuin1の関連
[演者] 石田 友香:医科歯科大
【結論】Sirt1は Muller細胞の活性化に関与することでA MDにおけるCNVの治癒に関連していると考えられた。

コメント:最近の石田先生の十八番sirtuin1

○P1-128 黄斑上膜における術前評価としての光干渉断層計の有用性
[演者] 鈴木 識裕:名古屋市大
ERMにおける術前評価としての光干渉断層計(OCT)の有用性を検討。

コメント:「術前の OCTは黄斑上膜の手術戦略を計画し、手術を円滑に行うために有用である」ことはあまりにも当然であるが。

○P1-129 特発性黄斑円孔術後の不等像視と網膜形態
[演者] 守屋 友貴:筑波大
特発性黄斑円孔患者の不等像視は小視症が多く、手術により改善した。不等像視は円孔底径と関連があった。
コメント;妥当な結論

○ 甲府共立診療所の糖尿病網膜症スクリーニング率2015
[演者] 加茂 純子:甲府共立病院,
増殖期になってから眼科を訪れる患者があとを絶たない。
【結論】自覚症状がない、主治医から話がないなどが主な理由であった。カルテで分かった時点で主治医あてのコメントをカルテに記載することにより、眼底カメラまたは眼科受診を喚起し、スクリーニング率の向上に期待したい。
コメント:眼科からでなく、ヘモグロビンA1cを図って異常だった人を対象にしている。

○P1-174 RS3PE症候群に関連すると考えられた前部ぶどう膜炎の1例
[演者] 恒川 太一:名古屋大
Remitting seronegative symmetrical synovitis with pittingedema(RS3PE)症候群は、左右対称性の手指・手の関節炎、手の圧痕性浮腫を特徴とする疾患。これに伴う両眼の前部ぶどう膜炎の1例。本症例では悪性リンパ腫の罹患歴と臨床症状からRS3PE症候群と診断されたが、前部ぶどう膜炎も他臓器に対する治療と同様に副腎皮質ステロイド薬によって速やかな治療効果が得られた。
コメント:手指・手の関節炎、手の圧痕性浮腫を特徴とする疾患に前部ブドウ膜炎をみたらこれ。

○P1-186 シクロスポリンが有効であった原田病の症例
[演者] 福富 啓:JCHO大阪病院
原田病に対するステロイドパルス療法は速やかな所見改善が期待されるが、中には十分な治療効果の得られない症例もある。急性期にパルスへの反応が乏しい場合には、速やかなCYA導入が有効である可能性あり。
コメント:まあそういうことなのですね。
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今日はここまで

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